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古い言葉残り注目 富山大学が田辺市の方言調査

8/7(月) 17:01配信

紀伊民報

 富山大学(富山市)の学生が4~6日、和歌山県田辺市で住民から方言の聞き取り調査をした。田辺市は「古い言葉が残る地域」として研究者の間で注目されているという。独特の言葉を記録するとともに、30年前の調査と比較し、時代による変化も明らかにする。

 調査したのは富山大学人文学部、中井精一教授(55)のゼミ生ら15人。調査は昨夏から3回目で、今回は秋津町や稲成町、新庄町など9地区で70代前後の男女約50人から聞き取りした。

 調査項目は、「ものもらい」を何と言うか▽「疲れた」というとき、どのように言うか▽「おどろく」という言葉を、どんな意味に使うか▽「○○へ行く」という場合に、最も丁寧な言い方からぞんざいな言い方まで―など。

 中井教授によると、「ものもらい」は「メバチコ」の回答が多いが、かつては「デバツク」や「マフグリ」が主流だった。「疲れた」は「ビレル」や「ビレコム」、「おどろく」は「目が覚める」の意味で使われていたという。

 中井教授は「30年前に比べ、大阪の影響が強くなっているが、独自の言葉が残っている。注目されるのは以前と同様に敬語が使われていない点。人間関係や社会関係が良好なまま変わっていないからだと考える。調査を通じ、変わらないことの大切さを伝えられればうれしい」と話した。

最終更新:8/7(月) 17:01
紀伊民報