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債券上昇、オペ金額据え置きが支え-日銀金利上昇抑制で小幅な値動き

8/2(水) 8:02配信

Bloomberg

債券相場は上昇。前日の米国債相場が上昇した流れを引き継ぎ、買いが先行した。日本銀行が実施した国債買い入れオペで、減額観測が出ていた長期ゾーンの購入額を据え置いたことも買い安心感につながった。

2日の長期国債先物市場で中心限月9月物は、前日比2銭高の150円15銭で取引を始め、150円20銭まで上昇した。午後は円安・株高に振れる中で上げ幅を縮小し、結局3銭高の150円16銭で終了した。

バークレイズ証券の押久保直也債券ストラテジストは、「米債高を受けて先物と超長期を中心に買いが先行し、超長期はしっかり」と指摘。「オペ減額観測があった中、きょうの据え置きで日銀は慎重との見方がコンセンサスになった」とする一方、「官制相場が継続。底堅さはあるものの、動きに乏しい」と言う。

現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物国債の347回債利回りは、午後になって日本相互証券が公表した前日午後3時時点の参照値と横ばいの0.07%で取引を始め、その後も同水準で推移した。新発5年物132回債利回りは横ばいのマイナス0.065%と3営業日ぶりに取引が成立した。新発20年物161回債利回りは0.5ベーシスポイント(bp)低下の0.58%まで下げた。

1日の米国10年債利回りは前日比4bp低下の2.25%に買われた。7月の米自動車販売統計や米供給管理協会(ISM)製造業景況指数が予想を下回ったことなどを受けて買いが優勢となった。一方、2日の東京外国為替市場でドル・円相場は1ドル=110円台後半まで円安・ドル高が進み、日経平均株価は2万円台を回復して終了した。

日銀オペと金利上昇抑制

日銀は今月初回となる国債買い入れオペを実施した。残存期間「1年超3年以下」が2800億円、「3年超5年以下」は3300億円、「5年超10年以下」は4700億円と、いずれも前回から据え置いた。オペ結果によると、応札倍率は「3年超5年以下」と「5年超10年以下」が上昇、「1年超3年以下」は低下したが4倍台が維持された。

バークレイズ証の押久保氏は、「オペの結果は水準的に無難」と指摘。「5-10年オペは日銀が示すレンジの中央値4500億円に減額されるとの見方があり、きょう減額されていれば多少売られただろう」と言う。

過去の国債買い入れ結果はこちらをご覧下さい。

野村証券の松沢中チーフストラテジストは、「4ー6月期の大手銀行決算では中期債金利の上昇で国内債券の評価益が減少した」と指摘し、「日銀の視点で言えば、明示的ターゲットがある10年債だけでなく、銀行のポートフォリオに影響の大きい中期債のさらなる金利上昇も防いでいく必要に迫られる」とリポートで指摘した。

Saburo Funabiki

最終更新:8/2(水) 15:44
Bloomberg