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中国、トランプ政権との貿易摩擦で時間稼ぎ-北朝鮮制裁決議に賛成

8/7(月) 10:17配信

Bloomberg

中国の習近平国家主席はトランプ米大統領に再び好意を持ってもらえるだろう。少なくとも今のところは、だが。

米中のリーダーは先週、このままなら衝突が避けられない状態にあるようにみられていた。北朝鮮が前回の試射からわずか数週間で2回目の大陸間弾道ミサイル(ICBM)発射を強行したことを受け、トランプ大統領はツイッター投稿で中国を厳しく批判。その数日後にはトランプ政権が対中貿易戦争につながり得る措置を準備していると報じられた。

国連安全保障理事会が北朝鮮に対する新たな制裁決議を5日に採択したことで状況は一変した。米中は1カ月に及ぶ協議を経て、北朝鮮の輸出を3分の1削減することになる貿易制裁や北朝鮮主要企業の一部を制裁対象に加えること、他国で働く北朝鮮労働者の数を現行水準に抑制することで合意した。

ブッシュ(子)政権で国家安全保障会議(NSC)アジア上級部長を務めたデニス・ワイルダー氏は、「北朝鮮問題と貿易で中国と協力できるという新たな希望をトランプ政権に多少持たせるには十分だ」と指摘。今回の決議採択を受けて、米国は中国にセカンダリー・サンクション(制裁対象国と近い関係にある第三国の企業などへの制裁)を科すことを「ほぼ間違いなく」やめるほか、知的所有権侵害の疑いに関する調査も先送りする可能性があるとの見方を示した。

米中央情報局(CIA)で中国の軍事分析を手掛けた経験もあるワイルダー氏はその上で、「新たな制裁だけでは北朝鮮の行動を変えるのに恐らく不十分だ」とし、「中国が北朝鮮に対する燃料輸出などで一方的な追加制裁をひそかに加えれば、北朝鮮にさらなるICBM試射を考え直させることになるだろう」と述べた。

原題:Xi’s Move to Slap North Korea Buys Time With Trump on Trade (1)(抜粋)

Peter Martin, Ting Shi

最終更新:8/7(月) 10:17
Bloomberg