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米債券市場はインフレ見通しを誤解-ブラックロックとバンガード

8/7(月) 13:43配信

Bloomberg

債券市場の大手2社は依然、インフレが盛り返すという見通しを堅持している。

インフレ論者の中にはトランプ大統領の成長促進公約をうのみにした人も多く、弱い内容の経済指標発表で何度となく面目をやや失ったように見える。

それでもバンガードとブラックロックはインフレ率が数カ月後には2%に戻ると予想している。ワシントンの動静にかかわらず、労働市場ひっ迫が賃金を押し上げ、それに伴って米国民の消費が増加、消費者物価の押し上げにつながるという図式だ。さらにドル安などを考慮すれば、債券市場がインフレに関して悲観的になりすぎている可能性が高いと両社は受け止めている。

バンガードのシニア・マネーマネジャー、ジェンマ・ライトカスパリウス氏は、「コアインフレの基本的なトレンドは上向きだろう」と述べた。

米金融当局による低金利策や大規模な量的緩和にもかかわらず、インフレ率は健全な米経済に沿った水準に回復していない指標の1つとなっている。6月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比1.6%上昇と、4カ月連続で伸び率が低下。米金融当局が重視するインフレ指標はさらに弱まり1.4%に低下している。

バンガードは10年物ブレークイーブンの水準を2-2.25%付近と見込んでおり、7月にライトカスパリウス氏はインフレ連動債(TIPS)を購入した。インフレ率が市場の見通しを上回るときに利益の出るTIPSのポジションを同氏は向こう数カ月、増やす意向だという。

ブラックロックでインフレ連動債ポートフォリオの責任者を務めるマーティン・へガティー氏は、英国や欧州のインフレ連動債よりもTIPSを有望視しており、米国のインフレ率の低迷が続くと予想する債券トレーダーは間違うことになると予想。「TIPSは非常に割安だ」とみている。

原題:BlackRock, Vanguard Say Bond Market’s Got This Trade All Wrong(抜粋)

Liz McCormick

最終更新:8/7(月) 13:43
Bloomberg