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暑さに強い選手を選べ!谷口氏が3年後の低迷打破へズバッ/世界陸上

8/8(火) 7:00配信

サンケイスポーツ

 陸上・世界選手権第3日(6日、ロンドン)マラソンが行われ、男子は川内優輝(30)=埼玉県庁=の9位、女子は清田真央(23)=スズキ浜松AC=の16位が最高で、日本として1995年大会以来、22年ぶりに入賞なしに終わった。惨敗したレースから一夜明け、91年世界選手権東京大会金メダルの谷口浩美氏(57)が日本マラソンの復活策を提言した。

 2020年東京五輪のマラソン競技は、女子が8月2日、男子が最終日の同9日。スタートは朝と予想されているが、暑さ対策は前提になる。

 暑い中では人間、意識で体をコントロールしきれなくなる。年々、深刻になっている熱中症を思えばわかりやすい。日常生活すら困難な気候の中でも我慢できる選手を選んでおくのは大切だ。

 私が優勝した1991年の世界選手権東京大会は、完全に地の利を生かせた。夏の日本の気温と湿度に初体験の外国勢は次々に脱落していった。

 翌年のバルセロナ五輪代表には、若くてスピードのある森下広一(銀メダルを獲得)、スピードと経験のある中山竹通さん(4位)、我慢だけはできる谷口の3人が選ばれた。個性の異なる者を並べる選考も必要だ。

 日本陸連では、東京五輪の代表選考で「グランドチャンピオンレース」(仮称)を実施するとしているが、これは従来の冬の選考レースに1レースを付け加えるものだ。余計だと思うし、2~3月に決まっても、十分に休めないまま練習に入るため、本番で疲労が出ることにもなる。まして暑さを我慢できる選手は冬のレースでは選べない。

 一つの私案は、本番と同じ日、同じ時間にコースを走る“試走会”だ。1キロ4分程度で40キロ。ジョギングより少し速い程度のペースなので、大会のように道路を封鎖できないなら歩道を走ってもいい。これでも、暑さに耐えられない選手は体が拒否するだろう。今年は無理でも来年、再来年の2度、これをやって、再来年の結果で代表を1人決めてしまってもいいと思う。尋常じゃない中で実際に走ってみないと、体の変化は分からない。これは大事だ。