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ルノー・日産連合、世界のトップに君臨?今 年上半期、販売台数世界首位

8/10(木) 11:50配信

THE PAGE

 今年上半期の自動車販売で仏ルノー・日産連合がトヨタを抜くとともに、世界首位となりました。今後はEVの普及など自動車産業をとりまく状況が激変することが予想されています。それに伴い、各メーカーの立場も大きく変わってくるかもしれません。

 これまでの世界新車販売台数は、トヨタが2008年に米ゼネラル・モーターズ(GM)を抜いて以来、トップでしたが、2016年に独フォルクスワーゲン(VW)にその座を譲りました。ところが今年に入ってランキングが再び大きく変動しています。2017年上半期の販売台数において、ルノー・日産連合がトップに立ったからです。

 ルノー・日産連合の販売台数は526万8000台と前年同期比で約7%のプラスとなりました。一方、VWは515万5600台でほぼ横ばいの状況、トヨタは512万9000台と前年同期比2.7%のプラスでした。ルノー・日産連合がトップになった最大の理由は、三菱自動車を傘下に収めたからです。三菱自動車は燃費不正問題で販売の一時停止に追い込まれましたが、ルノー・日産連合が救済したことで、生産が急回復しています。

 これだけを見ると単なる数合わせの足し算にも見えますが、必ずしもそうとは言い切れない面があります。ルノー・日産連合は、大手自動車メーカーの中ではもっともEV(電気自動車)に力を入れているからです。日産はEV製品であるリーフの販売が好調ですし、三菱自動車もEVの開発を得意としてきました。ルノー・日産連合が三菱を救済した理由のひとつが、三菱が持つEV関連の技術であるとも言われています。

 同社は中国市場を見据え、ルノーと日産、そして三菱との間で部材を共通化した低価格EVを開発しています。中国では低価格EVが売れる可能性が高いので、販売台数増加への貢献が見込めるでしょう。一方、米国ではEVメーカーのテスラが、4~6月期の決算で売上高が前年同期比で2倍を記録するなど、EV市場の拡大が顕著となっています。

 今は瞬間風速のトップかもしれませんが、全世界的なEV化の波にルノー・日産連合がうまく乗ることができた場合、名実共に世界のトップメーカーとして君臨する可能性も見えてきたわけです。

 これからの時代は、自動車がコモディティ化し、巨大企業しか生き残れないとも言われています。自動車産業もいよいよ淘汰の時代を迎えたのかもしれません。

(The Capital Tribune Japan)

最終更新:8/16(水) 5:50
THE PAGE

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