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静岡県山間地、早めに行動 台風5号、九州教訓に

8/8(火) 8:06配信

@S[アットエス] by 静岡新聞SBS

 台風5号が接近した7日、静岡県内山間部の市町や高齢者施設などでは、山地河川洪水と土砂災害で大きな被害が出た九州北部豪雨を教訓に、早めの避難行動を心掛ける姿勢が見られた。

 林業が盛んな浜松市天竜区では、沢沿いの急傾斜地などで放置された人工林が目立ち、同市天竜森林事務所などが土砂災害の発生を懸念している。今回の台風の進路と勢力から同市危機管理課は天竜区全域と北区の一部で、平野部よりも約3時間早く緊急避難場所を開設した。

 天竜区佐久間町の城西ふれあいセンターには同日夕までに、2世帯3人が自主避難。足が不自由な父親(93)と2人暮らしの女性(62)は「雨が強くなってから父を連れて逃げるのは難しい」と貴重品や非常食、着替えなどを持って避難した。

 静岡市葵区松野の高齢者施設「アンビエスタ」は夕方までに、グループホーム利用者ら約20人の避難準備を整えた。同施設の立地は、山沿いを流れる安倍川支流のすぐ近く。避難先として市街地近くの別施設に連絡を取り、利用者各自の持病の薬などを用意した。

 九州北部豪雨のように、目の前の山地河川が流木などでせき止められれば、あふれ出た濁流が施設内に流れ込む可能性がある。水鳥武蔵同施設顧問(32)は「事前に準備しておかないと、いざという時、避難行動を実践する決断ができない」と強調した。

静岡新聞社