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侍・稲葉新監督に大先輩の教え!浩二氏「自分の目で」中畑氏「仲良しダメ!」

8/8(火) 7:00配信

サンケイスポーツ

 野球日本代表「侍ジャパン」の稲葉篤紀新監督(45)が7日、プロ野球OBによる「サントリー ドリームマッチ 2017 in 東京ドーム」に参加した。監督経験のない若き新指揮官へ、かつて日本代表を指揮した元DeNA監督の中畑清氏(63)、元広島監督の山本浩二氏(70)が代表監督の心得を伝授。稲葉ジャパンは“オールニッポン”で世界と戦う。

 名だたるプロ野球OBの中でも稲葉監督の名がアナウンスされると、東京ドームのスタンドから、ひときわ大きな歓声がわいた。注目度の高さを証明した新指揮官は、試合前から大忙し。レジェンドたちから、数多くのエールを送られた。

 「日の丸を背負うのはものすごいプレッシャー。(20年東京五輪などの準備)期間があるのは本人の練習にもなる。(国際)大会で選手やコーチとして出場してきたのも大きい」

 青年指揮官への期待を口にしたのは、2008年北京五輪で日本代表の守備走塁コーチを務め、13年の第3回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)では監督として率いた山本氏だ。グラウンドで法大の後輩でもある稲葉監督をみつけると「あいさつが遅いな」と笑顔で歩み寄り、助言を送り続けた。

 「1番は選手とコミュニケーションを取る、これが大切。選手が溶け込みやすい性格を持っているから、それを大事に使っていけばいい」

 稲葉監督は北京五輪と09、13年WBCに選手として出場し、今年のWBCでは打撃コーチを務めた。温厚な性格で、選手からコーチへと立場は変わってもナインから信頼された。山本氏は監督としてもこれまでと同様、活発に選手と意見交換して理解を深め合っていくことを勧めた。

 さらに、山本氏は国際大会では敵を知る重要性も説いた。「今の方がデータはたくさん入ってくるけど、自分の目で見るのは必要。大事なことだよ」。北京五輪前には韓国に視察に出向いたこともあり、「すごくよかった」と実感。積極的に世界の野球を偵察することも提案した。

 もう一人、力強いエールを送ったのは中畑氏だ。04年アテネ五輪で五輪本番前に病に倒れた長嶋茂雄監督に代わって監督代行を務めた熱血漢は、「気の合う仲間ばかりの仲良し軍団では駄目だ。仕事ができる人間を置いたらいい」とコーチ、スタッフの人選の大切さを熱弁した。

 先輩指揮官から熱いエールを受けた稲葉監督は、「いろんな経験をされた方々なので、いろんなアドバイスをいただけたら」と表情を引き締めた。まさに球界全体で、2020年東京五輪の金メダルを奪いにいく。

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