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兵庫出身・風太郎の怪談で涼を 専門誌「幽」に巻頭特集

8/8(火) 7:55配信

産経新聞

 怪談専門誌「幽」(KADOKAWA発行)の初夏号(6月)が養父市関宮出身の作家、山田風太郎(1922~01年)を特集している。風太郎は忍法帖シリーズなどの人気小説で知られるが、初期作品には怪談小説もあり、夏向きの企画は新たな風太郎ファンを増やしている。

 同誌は年2回(6、12月)の発行で、前号は「夢野久作」の特集だった。今号は旧制豊岡中学時代の風太郎の写真を表紙に、漫画家、水木しげると合作した漫画「大いなる幻術」が巻頭を飾り、95ページにわたって大々的に特集している。

 メーンは「作家・風太郎」の起点となった短編「雪女」(初出は昭和23年)から「雪女が生まれた場所-風の故郷をひとめぐり」として、同誌編集者と豊岡市出身の作家、花房観音さんが4月に養父市の山田風太郎記念館を訪れ、同館や生家などを取材した様子を紹介している。

 風太郎は短編集「怪談部屋」の「はしがき」で「怪談は、やはり徹頭徹尾、荒唐無稽なものでなくてはならない。荒唐無稽の世界をえがいて、読者を一種の雰囲気にひきづりこむには、天才的文章力を必要とする」と記し、同誌は「この頃の風太郎が怪談というジャンルに格別の思い入れを有していたことは間違いない」と推察している。

 編集者らを案内した「山田風太郎の会」の有本倶子さんは「風太郎特集の評判も上々で、新たな風太郎ファンも増えているようです」と喜んでいる。

最終更新:8/8(火) 7:55
産経新聞