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マツダ、19年から圧縮着火による次世代エンジンを導入

8/8(火) 13:21配信

ロイター

[東京 8日 ロイター] - マツダ<7261.T>は8日、「圧縮着火」と呼ばれる燃焼方式による次世代ガソリンエンジンを2019年から商品化すると発表した。同様の技術は米ゼネラル・モーターズ<GM.N>や独ダイムラー<DAIGn.DE>なども長年取り組んできたが、マツダは世界で初めて実用化する。

各国の環境規制強化を受けて電動車の普及が加速するとみられる中、小飼雅道社長は同日の会見で、ガソリンエンジンなどの「内燃機関の可能性を徹底的に追求し、これを基にして効率的な電動化技術と組み合わせる」と述べた。

また、35年時点で約85%以上の新車がハイブリッド車などを含め、なんらかの形で内燃機関を使っているという調査結果も紹介。今後も「内燃機関は重要なパワートレーンと予測している」と話し、「環境保全と『走る歓び』の両方を供給しなければならないのがわれわれの使命だ」と語った。

次世代エンジンは、ガソリンを燃料としてディーゼルのように圧縮着火させるエンジンで、両エンジンの利点を両立させた「まったく新しい燃焼方式と提供価値を実現した」(小飼社長)。エンジン単体の燃費率は、同社の現行ガソリンエンジンと比べると最大で20―30%改善、トルクも全域で10%以上、最大で30%に及ぶ向上を実現し、燃費とともに走りの良さを両立させた。

丸本明副社長はまた、ブランドの独立性を考える際、「エンジンは心臓だ」と指摘。次世代エンジンは提携先のトヨタ自動車<7203.T>を含めて「他社に供給していくことはない」と語った。

電気自動車(EV)の基本技術はトヨタと共同開発した上で、従来通り19年にEVを投入し、プラグインハイブリッド車は21年にも展開する予定。

研究開発を統括する藤原清志専務は、19年のEV投入時、同社の独自技術で世界で唯一量産化に成功しているロータリーエンジンを発電用に搭載し、航続距離(1回の充電で走行できる距離)を伸ばすレンジエクステンダーEVを用意するとの考えを示した。

マツダは今後、次世代エンジン、EVに加え、ガソリンエンジン、クリーンディーゼルエンジンも継続的に進化させ、併用していく方針で、「地域や顧客の特性に合わせ、組み合わせて商品化する」(藤原専務)。

同社はまた、日本で標準装備化を始めた先進安全技術を18年以降、順次グローバルに拡大するほか、自動運転技術は20年に実証実験を開始し、25年までに標準装備化を目指す。

環境への取り組みとしては、燃料採掘から車両走行までトータルでの企業平均の二酸化炭素(CO2)排出量を30年までに10年比で5割減、50年までに9割減を目標とする。

*内容を追加しました

最終更新:8/9(水) 13:21
ロイター