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海外旅行中に“スマホで大失敗しない”方法

8/8(火) 21:42配信

ITmedia エンタープライズ

 前回に続き、海外旅行で気が付いたことを紹介します。今回は「通信まわりの失敗」についてです。

【画像】スマホの設定を誤ったため、米国旅行中に知りたかった情報が、日本に帰ってから届くという悲劇にみまわれたのでした

 旅行の最終日、私は空港行きの乗り合いシャトルを予約していました。最近では、こうしたサービスの予約もスマートフォンのアプリからできるようになり、IT化による恩恵を実感することばかりです。スマホアプリを通じて、自分が乗る予定のシャトルの時間や、今、どのくらい近くに来ているかまでリアルタイムで把握できるのだからありがたいですよね。これまで毎回、「ちゃんと予約できているだろうか……」と不安になっていたのがウソのようです。

 ところが帰国後、スマホの設定を間違えていたことに気付きました。羽田空港に到着し、自分のスマホを見るとSMSが届いていたのです。その内容は「もうすぐあなたのシャトルがホテルに着くよ」というもの。アプリでシャトルの運航状況をチェックしていたからよかったものの、SMSのみの通知だったら乗り遅れていたかもしれません。

●スマホ上級者だけが陥るワナ

 米国旅行中は、日本にいるときと同じように常にスマホを使い、さまざまなサービスを利用していました。米国内で調達したプリペイドSIMをSIMロックフリーのスマートフォンに入れ、“格安SIM的”に使っていたのです。現地調達のSIMなので、当然、電話番号が現地のものになっているわけですが、各種サービスの連絡先を普段日本で使っている電話番号に設定していたため、このようなことが起きてしまったのです。

 海外旅行中に電話がかかってくると、着信する側にも「着信料」がかかります。そのため、私は渡航前にあらかじめIPフォンへと転送する設定にしていました。これなら転送は無料で、電話はデータ通信を使ったIPフォンにかかってくるため、余分なコストはほぼかかりません。しかし、このとき私は“SMSは転送されないこと”をすっかり忘れていたのです。同じような設定をしていた知人も、「Uberの連絡がSMSでやってきて、その通知を読めなかった」という失敗をしていました。

 これは、“現地のプリペイドSIMをSIMロックフリーのスマホに入れて使う”という、「スマホ上級者」が陥る、ちょっとした落とし穴と言えます。

 最近では、Twitterの2要素認証などでもSMSを使うため、ログイン時に困ることも出てくるかもしれません。今回のようにアプリで通知をチェックできるならいいですが、もしホテルやレストランの予約時に、相手が電話ではなくSMSで変更の連絡をしてきたら、情報を受け取れずに困ることになります。次回の渡航時には、何か対策を考える必要がありそうです。

●レンタルWi-Fiルーターにも落とし穴が

 昨今では、海外旅行中でも日本にいるときと同じような通信環境を求める人が増えており、Wi-Fiルーターのレンタルサービスを利用する人も少なくありません。しかし、この“レンタルWi-Fiルーターとスマートフォンの組み合わせ”にも落とし穴があることに気が付きました。それは「自動バックアップ処理」です。

 例えば、スマホ向けサービスのバックアップ設定を「電源がつながった状態でWi-Fiに接続されているときに自動で行う」ようにしていると、海外旅行中でも充電中のレンタルWi-Fiルーターを通じて、スマホ内のデータをどんどんバックアップしてしまいます。

 特に、前回紹介したような「Live Photos」で、写真とともに動画を撮影していると、バックアップ対象のデータ量が大幅に増えます。iOSではiCloudフォトライブラリがオンになっていると、“デバイスを Wi-Fiに接続するたびに、バッテリーが充電されていれば、撮影データをiCloudに自動でアップロードする”設定になっているため、レンタルWi-Fiルーターを通じて大量の通信が発生します。レンタルWi-Fiルーターも、一定の通信量を超えると通信制限がかかるため、「ギガが足りない」状態になってしまいます。そのため、渡航前にはバックアップ処理と同期処理をオフにしなくてはなりません。

・iPhone、iPad、iPod touchのバックアップ方法
・Androidデバイスのバックアップ方法

 こうした事態が起こることを考えると、海外で不安な思いをせずにプリペイドSIMを購入したり、レンタルWi-Fiルーターを借りたりして設定をいじるよりも、実は「通信事業者が提供する海外ローミング」の方が安心して使えるような気がしています。

 海外ローミングというと、以前は“設定ミスで数十万円の請求が届く”といった事故が多発する「パケ死」の温床でした。しかし、最近では専用アプリで開始ボタンを押したり、専用ダイヤルに発信したりしないと通信できないようになっていることに加え、料金も米国などでは24時間980円程度。通信容量の上限も日本と同様のサービスを提供しています。レンタルWi-Fiルーターとそれほど価格は変わりませんし、返却の手間もないため、選択肢としてアリだと思っています。

・NTTドコモの海外ローミングサービス
・auの海外ローミングサービス
・ソフトバンクの海外ローミングサービス

 お盆休みを目前に控え、これから海外旅行に行く人も多いでしょう。慣れない海外で必要な情報を検索したり、ルートを調べたりできるスマートフォンはとても便利です。通信手段は今や、旅行に欠かせないライフラインなので、旅行前には改めて自分が使っている事業者のサービスを見直したり、設定をチェックしたりすることをお勧めします。そして、海外でも歩きスマホは本当に危険ですので、くれぐれもご注意を。