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郡山に常設スクール サッカースペイン1部・セビージャFC

8/8(火) 9:05配信

福島民報

 福島県郡山市に10月末にも、サッカー・スペイン1部リーグの名門クラブ「セビージャFC」の常設スクール「セビージャ・フットボール・アカデミー福島」(仮称)が開校する。同市のNPO法人が運営し、クラブから派遣されたコーチらが指導する。欧州のクラブが県内にスクールを常設するのは初めて。東日本大震災と東京電力福島第一原発事故からの復興、競技力と指導力の強化を目指し、福島から世界に羽ばたく選手を育成する。
 スクールは12歳以下を対象にセビージャFCから派遣されたコーチが欧州サッカー本場の技術を教える。セビージャFCで指導法や強化方針を学んだ日本人コーチも指導する。他のチームと掛け持ちできる「スクールコース」と、単独チームで大会に出場する「選手コース」を設ける。
 世界に通用する人材を育てるため、グラウンドでのコミュニケーションには英語を用いる。当面、練習場は市内の既存施設を使うが、将来的には国際サッカー連盟(FIFA)公認の人工芝の専用練習場を市内に新設する計画だ。
 今後、セビージャFC、郡山市内の有志企業が出資して設立する新会社、今回の誘致を仲介したNPO法人マーノ・ア・マーノ(東京)の3者でスクール運営に関する契約を結ぶ。セビージャFCはクラブ名の使用やコーチ派遣、指導ノウハウの提供などでスクール運営に協力する。
 実際の運営は郡山市のNPO法人「Fan Koriyama」に委託する。「Fan Koriyama」はプロサッカー選手を目指し世界に挑戦する子どもを応援しようと、2016(平成28)年3月、市内のサッカー関係者で設立された。同市でのスクールの開校は「Fan Koriyama」がセビージャFCに打診し、震災と原発事故の復興に貢献したいとするクラブ側が趣旨に賛同して準備が進んでいる。クラブのスクール開校はアジア初で、新たなファン獲得の狙いもあるとみられる。
 「Fan Koriyama」の平山康夫代表理事(55)は「一人でも多くの子どもが夢を実現できる環境を整備する。サッカーを通じて人を育て郡山を盛り上げたい」と意欲を示している。
 セビージャFCの関係者は7月20日、郡山市役所に品川萬里市長を表敬訪問し、市内の富久山スポーツ広場などスポーツ施設を視察した。
 国内には首都圏を中心に、イタリア1部リーグのインテル・ミラノ、ドイツ1部リーグのドルトムントなどのサッカースクールがある。
※セビージャFC スペイン1部リーグ屈指の強豪クラブで、スペイン南西部のアンダルシア州セビリアに本拠地を置く。1890(明治23)年に創立され、欧州リーグ優勝5回、国内リーグ優勝1回を誇る。今季(2016~17)は国内リーグ4位。今季途中まで元日本代表の清武弘嗣選手(現セレッソ大阪)が所属した。

福島民報社

最終更新:8/8(火) 9:52
福島民報