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ダイキンのエアコンはなぜ世界で強いのか

8/8(火) 11:35配信

投信1

先週末は島根県益田市で39度を超える今年の国内最高気温となりました。日中は熱中症対策もあり、エアコンなしでは過ごせませんね。そこで今回は、空調機器メーカーの中でも専業メーカーとして独自の地位を築いているダイキン工業(以下、ダイキン)にフォーカスして見ていきたいと思います。

ダイキンの時価総額は日立や三菱電機に迫る

ダイキンは空調機器の専業メーカーですが、時価総額が総合電機メーカーで空調機器も扱う日立製作所や三菱電機と同水準にあることをご存じでしょうか。

時価総額って何? という方もいるかもしれませんので、ざっくりと説明しておくと、時価総額は「株価に発行済み株式総数をかけたもの」です。別の観点では「利益規模と株式市場の成長期待を掛け合わせたもの」と言うこともできます。

ダイキンの時価総額は8月4日時点で約3.4兆円、それに対して日立が約3.6兆円、三菱電機が約3.7兆円となっています。この3社はいずれも空調機器を事業として扱っていますが、こと空調事業に関していえば、専業メーカーであるダイキンが高く評価されていることが分かります。

ダイキンは何で稼いでいるのか

2017年3月期の決算書を見ると、ダイキンの事業構造は非常にシンプルです。

連結の営業利益は2,308億円ですが、そのうち空調事業で2,087億円を稼いでいます。その他の化学事業が183億円、その他事業が37億円となっています。

空調事業の売上高は実に1.8兆円を超えていますが、特筆すべきは営業利益率が11%を超えている点です。製造業で営業利益率が2桁あるのは収益性が高い事業と言えます。

では、空調事業の中身を見ていきましょう。

空調事業の地域別売上高で最も大きいのは米州の5,134億円で、全体の30%弱を占めています。国内の売上高が4,317億円ですので、すでに空調事業では国内よりも米州の方が大きいことになります。

これは、ダイキンがこれまで積極的なM&Aによって米国企業(グッドマンなど)を買収してきたことで積み上げられているものです。過去に同社は米国進出での失敗や苦労もありましが、そうした経験を糧にして売上高を拡大してきています。

米州以外にも中国で2,971億円、ヨーロッパで2,505億円、アジアで2,329億円の売上高となっており、同社の海外売上高比率は76%にも達しています。まさに空調のグローバル企業と言えるでしょう。

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最終更新:8/8(火) 11:35
投信1

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