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LPガスで災害に備える特養 万一のとき発電、炊き出し

8/8(火) 9:57配信

福祉新聞

 大規模な災害が発生したとき、電気やガスの確保はどうするかーー。社会福祉法人いきいき福祉会特別養護老人ホーム「ラポール三ツ沢」(横浜市、小川泰子・総合施設長)ではLPガスを300キログラム貯めておける「バルク貯槽」やLPガスを燃料とする発電機、投光器がセットになった災害対応システムを2015年8月に導入し、非常時でも明かりや温かい食事を提供できるよう備えている。ソフト面でも防災訓練などに日々取り組む。

 「停電になっても明かりがつくので混乱が生じない」。鈴木正貴さん(本部採用担当)は、このシステムの利点を説明する。

 万一、停電した場合、発電機が10~15秒で自動起動し、電気がつく。72時間以上の電力供給や、炊き出しもできる。LPガスは劣化しにくいという特長もある。

 ラポール三ツ沢は横浜市から特別避難場所に指定されており、おおむね65歳以上の寝たきり・認知症・一人暮らしの人や障害者らを受け入れることになっている。食料や水は3日分備蓄している。

 このため職員たちは災害、火災などの非常時に入所者や地域の人を守ろうという防災意識が強い。独自に自衛消防団をつくり、毎月消防署と消防活動の訓練をしたり、自治会の消防訓練にも参加したりする。横浜市から「消防団協力事業所」の指定も受けた。

 いざというとき実際にLPガスの災害対応システムを活用できるよう、地域住民と一緒にLPガス発電機の稼働デモや炊き出し実演を実施したこともある。

 ラポール三ツ沢のケースではシステムなどの費用は約830万円で、そのうち約370万円は経済産業省の補助金を活用した。今年度、一般財団法人エルピーガス振興センターを通じた補助事業が実施され、社会福祉法人の場合、補助率は2分の1。災害バルク貯槽やLPガス発電機、照明機器などが補助の対象になる。

 補助金に関する問い合わせは同センター(電話03・6402・3626)まで。募集締め切りは8月31日。

最終更新:8/8(火) 9:57
福祉新聞