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自動運転は「現代版どこでもドア」 開発中の群馬大・小木津さんが著書出版

8/8(火) 6:02配信

上毛新聞

 人の操作を全く必要としない「完全自動運転車」の開発に取り組んでいる群馬大次世代モビリティ社会実装研究センターの小木津武樹副センター長(32)が、著書「『自動運転』革命」を出版した。完全自動運転車は移動中の時間を浪費しないため、「ドラえもんのどこでもドアの現代版」と例えている。

◎「群馬や日本の成長に貢献したい」

 完全自動運転車はハンドルやアクセルはもちろん、窓、ミラーもなくなり、自宅のリビングのような空間にすることが可能になると予想。利用者は運転から解放され、車内で寝てもいいし、テレビゲームをしてもいいので「(目的地まで)ドアを開けて0秒という点で、どこでもドア。これが自動運転の本質的な価値の一つ」としている。

 現在の車を元にアクセルやブレーキ、ハンドルを段階的に自動化させると、「運転手は走る楽しさを取り上げられ、監視という業務だけになり、単調で面白くない」「1時間過ぎると多くの人がシステムを過信し、監視する能力が低下する」と指摘。完全な自動運転車を一気に造り上げることが重要だと訴える。

 同センターは開発した車の試験走行を桐生市の中心市街地で行っており、決められたコースなら自動運転できるようになったという。

 完全自動運転車の実現に伴い、さまざまなサービスが可能になるほか、自動車メーカーへの部品供給が一変することが予想されるとし、小木津さんは「あらゆる分野への可能性や課題を広く周知し、群馬、日本の成長に貢献したい」と話している。

 日本評論社発行。B6判202ページで1728円。

最終更新:8/8(火) 6:02
上毛新聞