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秋の三大大衆魚 秋サケ、スルメイカに続きサンマも不漁予測

8/8(火) 10:51配信

みなと新聞

 サンマ、秋サケ、スルメイカ―秋の三大大衆魚のいずれもが不漁予測となった。水産庁が4日公表したサンマ長期漁海況予報では、来遊量は不漁だった前年をさらに下回る見通し。1990年代以降では、サンマ、秋サケは2~3年続けて最低水準の来遊資源量にとどまる可能性がある厳しい予想だ。昨年以上に大衆魚といえないほど価格が高くなりそうで、秋の味覚として食卓に上る機会が減りそうだ。鮮魚向けだけでなく、卵であるイクラ・スジコを含め加工原料としてもいずれも重要なだけに、今年も不漁が続けば水産業界への影響は大きい。

 水産庁のサンマ予報は、漁期前半までは前年を上回るものの、後半は前年を下回り、低調に推移する。今年は道東沿岸の暖水塊がなく、漁場は前年より沿岸近くに形成されそうだというプラス要因はあるが、来遊資源自体が少ない予測。

 昨年のサンマ水揚量は1981年以降最少の10万9600トン(全国さんま棒受網漁業協同組合まとめ)。今年の資源分布量は凶漁の前年の約半分の86万トンと推定。資源減少をうかがわせる厳しいデータが示された。今年のサンマ漁は8月10日に棒受網20トン未満船、15日に100トン未満船、20日に100トン以上の大型船が出漁する。

 秋サケは6月末に北海道立の研究機関が、北海道への来遊量を前年実績比4%減の2480万6000尾と予測。昨年の来遊量は前年比3割減、道漁連集計の漁獲量は3割減の7万5000トンにとどまり、1992年の7万7000トン以来24年ぶりの凶漁だった。今年は昨年の3年魚来遊が極端に少なく、主群となる4年魚の回帰も少ない予想で、漁獲は昨年をさらに下回る可能性がある。

 昨年から不漁が続くスルメイカの漁予測も、水産研究・教育機構が7月下旬に公表した長期漁況予報では、8~12月の日本海、8~9月の太平洋沿岸への来遊量は前年並みか下回る。イカの加工業者は原料不足・高値に苦慮しており、数量が制限されている輸入枠の拡大を国求めていた。9月には追加で枠が前年より1万9000トン多く出ることになっている。

最終更新:8/8(火) 10:51
みなと新聞