ここから本文です

【選挙アナリストが分析する都議選】歩留率は73%。都民ファーストが逃した「77万票」とは

8/8(火) 8:01配信

選挙ドットコム

【選挙アナリストが分析する都議選】歩留率は73%。都民ファーストが逃した「77万票」とは

東京都議会は、8日招集の臨時会において正副議長を選出し、都民の新たな付託を受けた議員たちは、本格的な活動をスタートさせます。

今回の都議会議員選挙で、大きく議席を伸ばした都民ファーストの会は公認と無所属の推薦候補を合わせて「213万票」を獲得しました。立候補数が違うので単純に比較は出来ませんが、自民126万票、共産77.3万票、公明73.4万票、民進38.5万票などですから都民ファーストの会の得票数は際立っています。

新党が躍進した場合、「既成政党にお灸を据えるため批判票を取り込んだ」「新党に期待する風が吹いた」などとこれまでの選挙総括では語られてきました。今回、都民ファーストの会が獲得した「213万票」という得票数をどのように見れば良いのかその内実を分析していきます。

対象は公認50人、無所属で推薦を受けた11人の得票数とします。
(都民ファーストの会は公明23と東京・生活者ネットワーク1の計24人の他党公認候補に推薦を出していますが、この24人については除外します)

小池知事の得票数との比較

選挙の場合、「各選挙区で当選に必要な得票数、当選ライン」を考えるため、いわゆる「票読み」を行います。各候補者が獲得しそう(できそうな)得票数の目安を割り出します。選挙後も「得票結果の数や率の増減」を検証して、選挙総括を行い、次の選挙や日常活動の強化に向けた戦略戦術を考えていきます。既成政党の場合、国政選挙や地方議員が獲得した得票数を参考に「ある程度」の基準があり「ものさし」にしていきますが、選挙初挑戦の都民ファーストの会にはその基準=ものさしがありません。

都民ファーストの会は、選挙直前に小池知事が代表に就任し知事への支持の高さを各候補者の得票に結びつける戦術を選択しました。仕組みが違う選挙での得票数比較となってしまうため、「参考分析」となりますが、去年の知事選挙において、小池知事が獲得した得票を基準に、都議候補の得票数を分析していきます。

1/3ページ