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ダルビッシュ移籍に見る日米トレード事情と、“特別な一日”の悲喜こもごも

8/8(火) 11:50配信

VICTORY

7月31日(日本時間8月1日)、アメリカMLB、テキサス・レンジャーズのダルビッシュ有投手がロサンゼルス・ドジャースに移籍したというニュースが飛び込んできました。リーグの定めるトレード最終期限、アメリカ東部時間の7月31日午後4時間際でのトレード決定という、“電撃移籍”。日本のプロ野球界でもトレード期限となっている7月31日は、野球人にとって“特別な一日”です。横浜DeNAベイスターズ前社長・池田純氏が、自らも当事者として見つめてきたこの悲喜こもごもを語りました。

選手目線の日本と球団事情が最優先されるアメリカ

「7月31日は日米のプロ野球界にとってたしかに特別な日かもしれませんね。でも、日本とアメリカでは意味合いが結構違うんですよ」

横浜DeNAベイスターズ前社長・池田純氏は、こう語ります。

「端的に言うと日本は選手目線、アメリカは球団事情によるところが非常に大きい。これは大きな違いですよね」

日本球界では、選手の適性や出場機会のために「環境を変える」という意味合いでのトレードが少なくありません。一方、アメリカでは今回のダルビッシュ投手のトレードのように、球団の目標や目指すもの、現在置かれているポジションによって、必要な選手が決まります。各選手のトレードもこうした思惑が最優先されて決定するケースが多いのです。

「自分が関わったケースでは、2012年、ベイスターズ社長に就任して最初のシーズンに、藤田一也選手がシーズン途中で楽天に移籍したということがありました(※編集部注:2012年6月24日、内村賢介選手との交換トレードで楽天へ)。ベイスターズでも守備力に定評があって、グラブさばきとか、私から見てもプロ中のプロといった感じで、ものすごくうまかったんです。でも、バッティングでなかなか結果を出せず、編成の責任者である高田繁GMがトレードを決断しました」

その後、藤田選手はしばらく守備固めとして出場していましたが、楽天のチーム事情もあり二塁手に定着。打撃でも打率.308と結果を残し、翌2013年には副キャプテン、2番二塁手として楽天初の日本一に大きく貢献しました。

「監督だった星野仙一さんからは、『10勝投手と同等の貢献度だ』と言われるぐらいの活躍をしたわけです。選手は環境によって大きく変わります。巨人から日ハムに移籍してブレイクした大田(泰示)選手の例は言うまでもありませんし、今シーズン、ベイスターズから日ハムに行ったばかりの黒羽根(利規)選手が正捕手としてのチャンスをつかんだりと、環境を変えてプロ野球選手として大きな飛躍を遂げる選手はかなりいます。7月31日を期限とするトレードは日本では選手の活躍、持っている力を発揮させるための意味合いが大きいと思います」

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最終更新:8/8(火) 11:50
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