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松浦で赤潮 数億円被害 トラフグ、マグロなど養殖魚27万匹死ぬ

8/8(火) 10:16配信

長崎新聞

 長崎県松浦市は7日、新松浦漁協(志水正司組合長)が漁場とする伊万里湾で7月末から赤潮が発生し、トラフグやクロマグロなどの養殖魚計約27万1800匹が死に、被害額は少なくとも数億円に上ると発表した。市は緊急対策本部を設置し、県と国に養殖魚の再生産へ支援を求める方針。

 市によると、7月27日、県県北水産業普及指導センターなどが同湾で赤潮を確認。31日、市は漁協から養殖魚に被害が出たと報告を受けた。赤潮は潮の流れや風の影響を受けて同湾全体に拡大。6日午後5時現在、トラフグ約25万5千匹、クロマグロ約2800匹などが死んだ。被害は増えるとみられる。被害が数億円に上る赤潮被害は同市では1999年以来18年ぶり。

 市は今後、漁協などと協力して被害状況を把握し、死んだ魚の回収や処理、赤潮防除剤の調達と散布などに取り組む。友広郁洋市長は会見で「水産業の柱である養殖業が大打撃を受けている。再び養殖魚を生産できるよう支援策などを県、国にお願いしていきたい」と話した。

 地元の漁業者は7日、松浦市星鹿町沖の漁場で赤潮防除剤の散布に追われた。マグロなどを養殖する辻川水産社長、辻川吉規さん(58)は「被害が出れば明日から売る魚がなくなる。行政は補償も含めた対応を検討してほしい」、同漁協の志水組合長は「原因を究明し、一日でも早く収束するよう対策を講じるとともに、漁民の生活を守るためにも県や国に支援を求めたい」と話した。

長崎新聞社

最終更新:8/8(火) 10:16
長崎新聞