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Googleのエンジニア、職場の男女平等を批判する文書を公開して炎上

8/8(火) 19:02配信

ギズモード・ジャパン

女性が差別されるのは男性と「生物学的に違う」からと。

先週金曜日、Googleの社内メーリングリストで同社の男女平等を目指す活動を批判する文書が公開され、議論を巻き起こしています。この文書を書いたのはGoogleの上級ソフトウェアエンジニアとされていて、Motherboardが最初に伝えた時点ではGoogleの内部でしか共有されていませんでしたが、後に米Gizmodoが10ページに及ぶ問題の文書全文を入手、公開しました。

女性が不利なのは「生物学的に違うから」

ものすごく長いので簡単にまとめると、このエンジニアいわくGoogleは左翼的に凝り固まった「エコー・チェンバー」になっていて、多様性を重視するあまり反対意見に耳を貸さず、「右寄り」な自分は肩身の狭い思いをしているそうです。彼が思うに、女性が男性より職場で悪い待遇を受けているのは、女性と男性が生物学的に違うからなので、女性比率を高めるために会社がいろんなサポートをしているのはかえって差別的であり、不公平なのです。

エンジニアは文書の冒頭で「私は多様性や包含性に価値があると思うし、性差別があることを否定するわけではないし、ステレオタイプを奨励するつもりもない」と断っていて、一見それなりに根拠のある合理的な主張が展開されるようにも見えます。でも彼が言う「女性と男性の生物学的な違い」は、基本的に全部彼の主観的な感想です。

たとえば彼は、男性がモノに興味を持つのに対し、女性は人間とか美に対する興味の方が強く、そのため男性がシステム化を要するコーディングを好むに対し、女性は開発の中でもフロントエンドを好むのだと言っています。また女性は社交的で、感じよく振る舞おうとするため、給与や昇格の交渉や意見の表明、リーダーシップの発揮といったことが苦手になるのだと主張しています。さらに女性は神経質で不安感になりやすくストレス耐性が低いとも言っていますが、どれも明確な根拠を示してはいません。

彼は単に不平を言っているわけではなくて、「多様性を道徳の問題にしないこと」「多様性実現のためのプログラム利用者を特定の性や人種に限定しないこと」「多様性プログラムのコストやメリットについてオープンな議論をすること」などいくつかの提案もしています。ただその提案のベースになっているのがあくまで彼の感想なので、あまり説得力がありません。

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