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デスクトップPCをスマートグラスに置き換えた企業 ー 仕事はできるのか、見てきた

8/8(火) 21:10配信

BUSINESS INSIDER JAPAN

テック業界で「ドッグフーディング(犬の餌やり)」はよく使われる言葉だ。その意味は、企業が自社製品をまず従業員に使わせること。市場に出す前にバグや改良すべき点を見つけだそうというわけだ。

【全画像付き記事】デスクトップPCをスマートグラスに置き換えた企業 ー 仕事はできるのか、見てきた

最近、シリコンバレーの有力企業は、ARに大きな関心を寄せている。実際、AR推進派は以下のように語る。

「ARが十分に発達すれば、スマートフォンからコンピューターまで、一般的に使われているスクリーンは全て、たった1つのスマートグラスに置き換えられるだろう」

しかしそこに至るまでに、技術者はたくさんの「ドッグフード」を食べなくてはならない。つまり、彼らが大好きなパソコンやスマートフォンをARヘッドセットに置き換えなければならない。

あるシリコンバレーの企業が今、まさにそれを行っている。Metaは、ARヘッドセットを開発しているスタートアップ企業。従業員はデスクトップPCの代わりに、「Meta2」ヘッドセットを使って日常業務を行っている。

当初、エンジニアは抵抗したが、マーケティング、販売、管理部門からは、多くの有益なフィードバックが寄せられる結果となったと、ブルームバーグが報じた。

「もう3週間、iPhoneとMeta2しか使っていない」と、Metaのバイスプレジデントで、同社のエバンジェリスト、ライアン・パンプリン(Ryan Pamplin)氏はBusiness Insiderに語った。

「目の前に浮かんでいるバーチャルウィンドウに、Macのデスクトップを映している。iMovieやフォトショップ、その他、好きなアプリをどれでも使うことができる。とてもいい」

フライト中は、Meta2で映画を見るのがお気に入りだと同氏は続けた。

Metaは7300万ドル(約81億円)超の資金を、Horizon Ventures、レノボ、テンセント、Banyan Capitalなどの企業から調達した。企業価値は3億ドル以上と言われている。

MetaがデスクトップPCを放棄できるのは、同社が「ワークスペース(Workspace)」というソフトウエアを開発したからだ。

ワークスペースでは、ユーザーはVRヘッドセットの中に、複数のブラウザのウィンドウを立ち上げることができる。例えば、あるウィンドウではユーチューブを再生し、別のウィンドウでは文書を作成するといった具合だ。バーチャルの付せんを貼ったり、家族写真を飾ったり、さらには机の周りにバーチャルの観葉植物を置くこともできる。つまり、理想のオフィスをバーチャルで作り出せる。

「いい思いをしたいのなら、ドッグフードを食べなくてはならない」とパンプリン氏。

「でも、もしあなたがドッグフードを食べたくなっても、なぜMetaだけなのか? これは我々にしか実現できないことだからだ」

ワークスペースのデモを試してみた。その様子を見てみよう。

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