ここから本文です

住宅ローン返済中に病気になってしまったら借り換えは難しい?

8/8(火) 19:40配信

ファイナンシャルフィールド

住宅ローンは20年、30年と長期に渡り返済していくものです。
金利が低くなれば「借り換え」を検討する方も多いでしょう。しかし、借入当初と健康状態が変わっていたら借り換えは難しいのでしょうか?

借り換え時に団体信用保険に加入できるか?

住宅ローンの借入の条件の一つに「団体信用生命保険」の加入があります。

団体信用生命保険(通称:団信)とは、一般に住宅ローン返済中に契約者が死亡または高度障害になったとき、契約者本人に代わってローンを返済してくれる生命保険(※)です。

もしも健康上の理由で加入ができない場合は、住宅ローンの借入自体ができないケースも出てきます。

※団体生命保険には、三大疾病(ガン、心筋梗塞、脳卒中)や8大疾病(三大疾病に加え高血圧疾患、糖尿病、慢性腎不全、肝硬変、慢性膵炎)等を保障対象とする「疾病保障つき団体信用生命保険」などもあります。

団信加入ができない場合に検討したい2つの方法

<フラット35の利用>
ほとんどの住宅ローンでは団信加入が条件になっていますが、「フラット35」では利用条件に団信加入が含まれていません。フラット35は、保険料を金利とは別に支払う仕組みで団信加入は任意となっているのです。

ただし注意したいのは、団信なしに住宅ローンを組むということは、契約者に万一のことがあった場合に住宅ローンの残債はなくならない点です。フラット35の利用にあたっては、万一に備え住宅ローン返済をカバーできる生命保険等の対策は考えておく必要があります。

<ワイド団信の加入>
従来の団信よりも引き受け条件が緩和された団体信用生命保険が「ワイド団信」です。

これまで団信への加入ができなかった、高血圧症、糖尿病・肝機能傷害などの人も受けてもらえる可能性があります。症状の程度基準は公表されていないためワイド団信を取り扱あっている各金融機関へ確認してみると良いでしょう。

ただし、ほとんどの金融機関では保険料として0.2~0.3%程度の金利上乗せしている点、加入条件に年齢制限を設けている点は留意が必要です。

以上のことから、ローン返済中に病気になったとしても、状況により借り換え可能な場合もあります。

ただしフラット35利用では団信に代わる備え、ワイド団信では金利上乗せ等を踏まえた金利状況と、いくつか考慮すべき点も出てきます。

通常の団信加入が難しい場合の借り換えは、借り換え手数料に加え万一に備えるための費用負担も考慮しでトータルで検討していく必要があるでしょう。


Text:内村 しづ子(うちむら しづこ)
1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP(R)認定者、
FP事務所マネーサロンキャトル代表

ファイナンシャルフィールド編集部