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共働き夫婦のローン設計(1)「ペアローン」のメリット&デメリット

8/8(火) 19:50配信

ファイナンシャルフィールド

厚生労働省がまとめたデータを見ても、平成9年ごろから共働き世帯が専業主婦世帯数を超えており共働き世帯は年々増加しています。

住宅購入時のローンも夫婦二人で借りるケースも珍しくなくなりました。

単独ローンなら余裕のある設計が可能

共働き夫婦の住宅ローン設計には3つの方法があります。

(1)夫または妻のどちらか一方が単独でローンを組む「単独ローン」
(2)夫婦それぞれが1本ずつ(計2本)のローンを組む「ペアローン」
(3)夫婦二人分の収入を合算し二人で1本のローンを組む「収入合算」

(1)に関しては、専業主婦世帯で夫1人がローンを組む場合と同様です。共働き夫婦の場合でも、夫婦どちらかの収入で物件の購入が可能であれば、もう一方の収入は含めずに、余裕を持ったローン設計が可能になるでしょう。

ただし、「住宅ローン控除」や「すまい給付金」などの制度についても、ローン契約者である夫(または妻)のみが利用可能となります。

ペアローンは、夫婦それぞれに恩恵が受けられる

夫婦の収入を合わせて物件を購入する方法のひとつであり、例えば3000万円の物件を購入する際に夫2000万円、妻1000万円というようにそれぞれにローンを組む方法です。

メリットとしては、どちらか一方の収入でローン申請をするよりも、借入額を増やすことができます。またそれぞれにローンを組むため夫婦ともに団体生命信用保険(以下:団信)の加入が可能になり、自らの借入額に対して住宅ローン控除や収入によりすまい給付金を受けることができます。

事務手数料などの諸費用は2倍になる点は注意が必要

ペアローンを利用する際に注意したいのは、2本分のローンを組むため、事務手数料などの諸費用も単独ローンの2倍になる点です。

また団信加入中に夫の死亡など万一のことがあった場合、夫名義のローン返済はなくなりますが、妻名義のローン返済は残ります。(妻に万一のことがあった場合も同様)

つまり利用に際しては、夫婦共に働き続けることが前提となってきます。

以上のことから各家庭の将来のライフプランをしっかり考慮した上で、倍かかるローン諸費用と比較して、夫婦で受ける住宅ローン控除やすまい給付金の還付金や給付金の総額が上回っていれば利用を検討してもいいでしょう。

次回は、共働き夫婦のローン設計(2)「収入合算」のメリット&デメリットをご紹介します。


Text:内村 しづ子(うちむら しづこ)
1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP(R)認定者、
FP事務所マネーサロンキャトル代表

ファイナンシャルフィールド編集部