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核家族と高齢化で「総菜」人気 スーパーやコンビニ、品ぞろえに注力 佐賀

8/8(火) 16:09配信

佐賀新聞

 共働きや単身、高齢者のみの少人数世帯の増加に伴い、手間が掛からない総菜や弁当を買い求める傾向が佐賀県内でも広がっている。節約のため、外食を控えて調理済み食品を自宅で食べる「中食」需要も高まっており、スーパーやコンビニエンスストアは品ぞろえを充実させている。

 夕食の買い物で客足が伸び始める午後3時。佐賀市のスーパー・アルタ開成店の総菜コーナーには、品定めをする主婦やお年寄りの姿が目立つ。夫、子どもと3人暮らしで、共働きの50代女性は「ちょうどいい量を作るのは難しい。ちょっとしたおかずで十分」と、煮物や揚げ物を買い物かごに入れた。

少人数向けに小分け

 同店は今年2月の全面改修に合わせて総菜コーナーを拡充。少人数向けに小分けし、60円から300円程度と手に取りやすい価格に抑えた。売り上げは半年間で倍増し、店全体の売り上げの約1割を占めるまでになった。

 総菜は店頭で販売している野菜や肉、魚などを使い店内で調理。人件費は掛かるが、仕入れ量を見て価格を調整したり、食品の廃棄量を減らしたりする効果もあるという。担当者は「総菜は利益率も高く、予想を上回るペースで投資費用を回収できそう」と期待する。

 経済産業省の2016年統計によると、県内スーパー・百貨店の飲食料品の販売額は前年比4・7%増。共働き世帯の増加や核家族化の進行などで手軽な総菜需要が伸び、数字を押し上げている。

 イオン佐賀大和店(佐賀市)でも「売り場の面積は変えていないが、人気の総菜や季節に合わせた新商品を出し、徐々に売り上げを伸ばしている」という。

 コンビニも「中食」需要の取り込みを狙う。同市のコンビニ経営者は「これまでは弁当に付け加える程度だったが、夕食のおかずとして揚げ物などを買う人も増えてきた」。年配の客も増え、総菜の売り上げは右肩上がりという。

 価格はスーパーに比べて割高だが、製造・流通網を生かし「ほぼ週1回のペースで新商品が入ってくる。最近は保存料を使わない商品も増えてきた」と経営者。24時間営業の便利さに加え、ラインアップの豊富さも武器に商機を見いだす。

最終更新:8/8(火) 16:09
佐賀新聞