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「チャイナリスク」関連倒産、1-7月累計で31件、前年同期比5割減

8/8(火) 13:30配信

東京商工リサーチ

 7月の「チャイナリスク」関連倒産は5件(前年同月比16.6%減)、負債総額は14億9000万円(同59.2%減)だった。件数は3カ月連続で前年同月を下回り、2016年12月から8カ月連続で1ケタの低水準が続いている。
 1-7月累計は、件数が31件(前年同期比54.4%減)、負債は192億700万円(同63.5%減)と大幅に減少。「チャイナリスク」関連倒産は小康状態が続いている。
 なお、倒産に集計されない事業停止や破産準備中などの「実質破綻」は、7月はなかった。

 7月の「チャイナリスク」関連倒産は、件数・負債ともに前年同月を下回り、2016年の110件をピークに急速に沈静化している。
 初代「リカちゃん人形」を製造した(株)シバ(TSR企業コード:290087740、東京都、負債4億3000万円)は、製造委託先の中国工場で人件費などの原価上昇やデリバティブ関連の損失が響き7月26日、東京地裁より破産開始決定を受けた。
 また、金属スクラップの販売を手掛けていた(株)木下商会(TSR企業コード:210037121、山形県、負債3億9000万円)は、中国の景気減速などでスクラップ価格が下落し、資金繰りが逼迫、7月25日に山形地裁へ破産を申請した。
 これまで「チャイナリスク」関連倒産は、繊維・衣服等卸などアパレル関連の企業を中心に、人件費高騰などコストを要因にした行き詰まりが多かった。だが、最近は上記のようにアパレル以外の業種にも倒産が波及している。倒産は低水準をたどっているが、まだ幅広い業種で「チャイナリスク」関連の脱落が発生する可能性を残している。

東京商工リサーチ