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「生命保険は掛け捨て型で十分」と言われましたが、ほんとうでしょうか?

8/8(火) 20:20配信

ファイナンシャルフィールド

保険料の安い掛け捨て型の保険であっても、万一の場合には保険金が支払われます。だから「生命保険は掛け捨てで十分」と言われても、よくわからないものだけに納得できないのではないでしょうか。

掛け捨ての保険について考えてみましょう。

満期金のある保険ばかりの危険性

「ウチは保険に入りすぎているかもしれません」というご家庭の保険を見ると、貯蓄性のあるものばかりに加入していることがあります。

支払っている保険料は多くても、肝心の保障が少ないというケースがあるのです。保険期間を無事に過ごすことができればよいのですが、万一のことがあれば保険金は少なく、残された家族の生活が心配です。

また、多すぎる保険料が毎月の家計を圧迫することも問題です。
貯蓄をしているようなものだから構わないと思うかもしれません。しかし、保険で貯蓄をするデメリットは解約する時期を間違えると損をしてしまうことです。

養老保険のように貯蓄性のある保険でも、解約した場合の返戻金が少ない期間があります。一定期間は使えない貯蓄をしているようなものなので、銀行に貯蓄するのとは違います。

特に、マイホーム購入や教育費などまとまったお金が必要になるライフイベントが次々に控えている若い世代には、いつでも自由に使えるお金が多くある方が安心です。

そこで考えてみたいのは保険と貯蓄を分けることです。

掛け捨ての保険と貯蓄を組み合わせる

保険期間中に何ごともなければ、死亡保険金と同額の満期保険金が支払われる「養老保険の死亡保障」と、「掛け捨ての定期保険」で満期金と同じ金額を積み立て貯蓄した場合があります。

保険期間20年の間、養老保険でも定期保険でも死亡保障は同じ500万円、満期がくると養老保険には満期金500万円がありますが、定期保険にはありません。

ただし、一方で毎月20,834円の貯蓄をしていれば20年後の残高は500万円です。掛け捨ての保険料と貯蓄を合わせると毎月の負担は22,121円。養老保険の保険料よりも321円多いだけです。

年齢、性別、保険期間、将来の金利などで結果に違いは出ますが、この結果をみれば掛け捨ての保険が損だとは感じないのではないでしょうか。

また、子育て世代では死亡保障が500万円ではとても足りません。必要なだけの保障を貯蓄性のある保険だけでカバーしようとすれば、保険料は一般的なご家庭の収入では支払えない金額になってしまいます。

子育て世代が死亡保障として掛け捨ての保険を中心に考えるのは合理的な選択だと言えます。


“Text:森田 和子(もりた かずこ)
1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP(R)認定者、DCA(確定拠出年金アドバイザー)。FPオフィス・モリタ 代表“

ファイナンシャルフィールド編集部