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【ブラジル】上期の信用需要が大幅縮小 販売、生産の停滞影響か

8/8(火) 3:28配信

サンパウロ新聞

 企業による資金需要が2017年上半期に縮小した。セラーザ・エクスペリアン(Serasa Experian)がまとめた企業クレジット需要指標によると、17年1~6月の資金需要は16年同時期の需要に比べて4.5%小さく、上半期の結果としては前年同時期に対して4.7%縮小した13年以降で最大の落ち込みとなった。また、17年6月単月のクレジット需要は前の月に対して6.6%、16年6月に対して10.7%、それぞれ縮小した。

 セラーザの7月20日発表によると、今年上半期の企業による資金需要の縮小について同社のエコノミストらは、企業各社の日々の業務に関係する貧弱な経済パフォーマンスの直接的な結果だとし、販売並びに生産の停滞によって、生産のための運転資金や投資資金を調達する必要性が小さかったためだと説明している。

 企業規模別に見ると、今年上半期の資金需要の落ち込みが大きかったのは中規模企業と大規模企業だった。中規模企業による需要は16年同時期に対して9.7%縮小、大規模企業の需要も9.1%縮んだ。零細・小規模企業の資金需要も縮んだが、落ち込みは4.3%と中規模、大規模企業に比べて小さかった。

 また、産業別に見た場合は、17年上半期の資金需要はセラーザが統計上分類する3分野すべてで昨年上半期の水準を下回った。各分野の落ち込み率はサービス業2.3%、商業6.0%、そして最も大きい工業は7.2%だった。

 工業各社が資金調達に消極的になっていることは、経営者らの景況感からもうかがえる。全国工業連合(CNI)が毎月まとめる工業経営者信頼感指数(Icei)は今年6月、前の月に対して1.8ポイント低下し、経営者らの景況感が悪化したことを示した。

 そして、20日に発表された7月の信頼感指数は6月の水準よりも1.3ポイント低く、景況感のさらなる悪化を示した。CNIによれば、7月にはブラジル経済全体についての見方、そして自社についての見方の両方において、現況の評価を表す指標と先行き6カ月間への期待を表す指標がいずれも悪化した。

 今年7月の信頼感指数は同月3~12日にかけてブラジル全国の小規模企業1146社、中規模企業1095社、そして大規模企業639社に対して実施した調査の結果に基づいている。

サンパウロ新聞