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ヒアリ未調査の防波堤 釣りやめて

8/8(火) 5:02配信

カナロコ by 神奈川新聞

 原則立ち入り禁止となっている横浜港の防波堤で釣りをする人が絶えない。さらに、防波堤に接する本牧ふ頭(横浜市中区)で強い毒を持つ南米原産の「ヒアリ」が見つかったため、管理態勢の整備が急がれる事態となった。防波堤の管理を国から委託されている市は「まさか人がいるとは思わなかった。本牧ふ頭の防波堤ではヒアリの生息調査が行われておらず、立ち入らないで」と対応に苦慮している。

 横浜港の防波堤は10カ所ほどで、いずれも釣り愛好家向けに「防波堤渡し」と呼ばれる船が運航されている。女性向けの割引や子ども料金を設定する業者もいる。

 ヒアリが発見された本牧ふ頭のコンテナターミナルには、通称「D突堤」と呼ばれる防波堤が接している。足場が良いため家族連れの姿も多く、クロダイやシーバスのほか、アジなど旬の魚種が釣れることで知られる。隣り合う「第一新堤」は灯台の明かりを使った夜釣りの適地という。

 ヒアリは、これらの防波堤そばのコンテナ置き場から見つかった。近くの本牧海づり施設や横浜港シンボルタワーでは、環境省の調査でヒアリは確認されなかったが、防波堤は調査の範囲外だった。

 市港湾局の石黒茂光課長は「防波堤は立ち入り禁止としてきたため、釣り人もヒアリも実態は把握していない。港湾局としてもパトロールをして注意を呼び掛けたい」と話す。