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高麗人同胞が文大統領に送った「涙の手紙」

8/8(火) 20:37配信

ハンギョレ新聞

光州に住むキム・アレクサンドリア、高麗人4世の娘の事情を込め 「訪問就業ビザをもらえず、3カ月ごとにロシアに行ってこなければ」

 「報勲処に登録された独立運動の国家有功者のように、先祖たちが流した血の代価として補償金が欲しいということではありません。国籍や永住権がほしいということでもありません」

 光州広域市に住む高麗人同胞3世のキム・アレクサンドラさん(56)は、最近文在寅(ムン・ジェイン)大統領に送った手紙でこのように訴えた。彼女は自分を、同胞就業訪問ビザ(H-2)を受け光州で5年間住んでいると紹介している。彼女は5年間でウズベキスタンに2回行ってきた話から切り出した。「1回目は3年のビザが満了になって行って来ました。もう1回はウズベキスタンのパスポートの期限が満了したので、パスポートの更新のために行って来ました。他の国はパスポートの旅行期限が満了になれば韓国駐在大使館でパスポートを更新できますが、中央アジア国家は必ず自国に戻ってこなければ、パスポートを更新してくれません」。彼女は、「このような不便もあるけれど、私はそれでもこのような不便をいくらでも耐えて暮らしていける」と話した。

 キムさんのような高麗人同胞は、日帝強制占領期(植民地期)に収奪と弾圧を逃れて移住したり、独立運動のためにソ連の沿海州に移住した朝鮮人の子孫をいう。1937年9~10月、スターリンによってウズベキスタンやウクライナなど中央アジアに強制移住した17万2千人あまりの朝鮮人たちが「高麗人」と呼ばれた。韓国国内には5万人あまりの高麗人が居住しており、光州には4千人が居住している。

 彼女は「娘(22)を考えると眠れない日々を送っている」と話を続けた。彼女の娘はウズベキスタンで生まれ、現地で高等学校を卒業した後、2016年初めに韓国に来た。当時(C-3-8)3カ月ビザをもらって韓国に来たという。「高麗人4世という理由で訪問就職ビザ(H-2)を発給してくれないため」だ。

 実際に「高麗人同胞法」には、高麗人同胞を「該当地域に居住している者」と規定し、国内滞在の高麗人は除外されている。また在外同胞法上、高麗人3世まで在外同胞であるが、4世は外国人に分類される。そのためキムさんの娘も「3カ月に一度ずつ国外に出て、再びビザをもらわなければならない」という困難を抱えている。彼女は「娘は今まで6回ロシア沿海州に出国しては帰ってくるという奇妙な旅を続けている」と困難を訴えた。「事情を知らない韓国人たちは『人が一度も行ったことのないロシアのウラジオストックをそんなにもしょっちゅう行くなんて、どれだけ金持ちなんだい』とうらやましがります。でも、私の家族はもどかしくてたまりません。いつまでこんな不安な生活を過ごさねばならないのか、本当に胸が痛いです」

 キムさんは「光州高麗人村には、この地で生まれて育っている子どもをはじめ、小・中・高校生が約400人に至る」と話した。「この子たちは高麗人4~5世の子どもたちです。この子たちは大韓民国で生まれたため、韓国が祖国であると思って生きています。ところが成人になると、親と離散家族になり再び流浪民の不憫な生活をしなければならないという事実に胸がつぶれそうです」。キムさんは「ただひっそり暮らすとしても安心して生きていけるように、滞在問題を解決してほしい」と訴えた。「在米同胞や海外同胞たちが滞在国の国籍を放棄せず国内に帰還する場合、付与する在外同胞ビザ(F-4)を与え、韓国の美風良俗を害する職種を除いた職場で働くことを許可してください」

光州/チョン・デハ記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr )

最終更新:8/8(火) 20:37
ハンギョレ新聞

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