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災害時のご飯どうする? 救援すぐには望めない沖縄 炊き出し学ぶ

2017/8/8(火) 10:10配信

沖縄タイムス

 災害でライフラインや物資が滞った場合を想定し、身の回りの物や食品を代用した炊き出し訓練が7月29日、沖縄県うるま市の県立石川青少年の家であった。中頭地区子ども会育成連絡協議会のメンバー約20人が、災害時に役立つ野外活動の技術や知恵を実践した。会長の比嘉良富さんは「災害時や避難生活で実際に動けるのは体力のある中高生や大学生。地域の子どもたちに広めていきたい」と話す。

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 大規模災害時、離島県の沖縄は県外からの救援がすぐには望めないと指摘されている。また、これまでの国内の災害では、長引く避難生活で食事がおにぎりや菓子パンが中心となり、栄養バランスが偏るケースがあったという。

 炊き出し訓練では、野外活動の技術を応用したアイデアが試された。例えば、新聞を折ってキッチンラップをかぶせて食器代わりにすれば、使い捨てができ、洗い物に水を使わなくて済む。パスタは鍋でゆでなくても、半分に折って水に1時間半ほど浸せば、フライパンで焼いて食べられる。ジャガイモを主原料としたスナック菓子と豆乳があればスープが作れる。

 副会長の比嘉清美さんは「道具がなければ、何が代用品として使えるか、まずは考えてみてほしい」と指導。参加者からは「身の回りにある物でいろいろ代用できるとは驚き」といった声が上がった。

 事前研修会で講師を務めた防災士の稲垣暁さんは、食材を入れた空き缶を、空っぽになった牛乳パックの中に入れて点火すれば「簡易オーブン」、ツナ缶にティッシュペーパーのこよりを刺して点火すれば「ろうそく」といったアイデアを紹介。「普通の炊き出しの手法では災害時に役立たない場合がある」と指摘し、「生きるための知恵を付ける教育をしてほしい」と要望した。

 会長の比嘉さんは「県民は防災の意識があまりない気がする。大規模な災害があったら、対応できないのではないか心配だ。こうしたアイデアを地域に広め、いざという時に備えたい」と話した。

最終更新:2017/8/8(火) 10:10
沖縄タイムス