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七夕の夜、アルゼンチンに響いた三線の音色

8/8(火) 5:25配信

沖縄タイムス

 【郷田まみ通信員】7月7日、ブエノスアイレスは雨の夜となり、ファレナ書店の笹には訪れた人々が書いた願いが飾られた。七夕のイベントは、小泉八雲の七夕についてのエッセーの朗読、七夕にまつわる万葉集の歌の紹介をはじめ、アルゼンチン紙芝居クラブによる紙芝居、折り紙飾りのワークショップなど盛りだくさんで行われた。来客にはシャンパンが振る舞われた。イベントのフィナーレには三線奏者の幸地さゆりさん(25)、セシリア・ペトゥジョ・マキッシュさん(35)、比嘉ニコラスさん(28)が「安里屋ユンタ」「ちむがなさ節」「てぃんさぐぬ花」など10曲を披露した。

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 父親が嘉手納町出身のさゆりさんは考古学研究員で県系2世。母親の家族も県系で、祖父母も三線を弾いた。昨年9~12月、嘉手納町の海外移住者子弟研修で沖縄へ行き、沖縄文化と祖先の歴史を学んだ。研修で三線に出合った。

 セシリアさんは父親がイタリア人、母方の祖父母が沖縄市からの移民1世。昨年約3カ月、沖縄市の研修制度で沖縄に滞在。踊り、三線、沖縄料理、空手、琴、エイサーに触れた。2003年にも県費留学生として琉球大学に留学、伝統舞踊と紅型のクラスを受講した。

 3世のニコラスさんは日本語教師をしながらブエノスアイレス大学で経営を学ぶ。16年に中城村の研修制度で3カ月沖縄に滞在。14年から三線を弾いており、関心があって研修制度に応募したという。「研修制度では週に2回たっぷりと三線のクラスがあった」と語る。

 3人は沖縄研修中に知り合った。イベント当日の参加者のほとんどが、折り紙も紙芝居も三線も初めてで、新しい文化との接触にうれしそうだった。3人は「沖縄の音楽を広めることができてうれしい」と語った。

最終更新:8/8(火) 11:45
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