ここから本文です

“炎獅子”の快進撃 新生・辻西武の強さ

8/8(火) 11:30配信

ベースボールキング

白球つれづれ~第23回・炎獅子台風、まだまだ発達中~ 

 8万9757人――。この数字は8月4日から6日にかけてメットライフドームで行われた西武-ソフトバンクの3連戦に詰めかけた野球ファンの数である。

 1試合平均3万人にはわずかに達しなかったものの、熱気はそれ以上。強い西武が帰ってきた。


 7月21日の日本ハム戦からよもやの大型連勝は始まった。4カード連続の3連勝、さらに8月4日のソフトバンク戦にも快勝し、ついに13連勝。チームとしては59年ぶりの快挙を記録した。翌5日の同カードこそ惜敗して快進撃は止まったものの、この試合も4点差を追う9回に一度は追いつく驚異の粘りを見せている。

メヒアの穴を埋める若獅子

 これほどの試合を見せられたら、ファンのボルテージも落ちるわけがない。

 日曜のナイターは再び炎獅子ユニフォームを身にまとう男たちが躍動して再発進。首位を行くソフトバンクに勝ち越しただけでなく、2位の楽天とは再びの4ゲーム差。2強のデッドヒートから三つ巴の様相に「やっと、背中が見えてきたかな」と監督・辻発彦の目の色も変わってきた。

 このビッグウェーブの中でひと際輝いた打のヒーローが“おかわり2世”こと山川穂高だ。

 先月26日のオリックス戦から先発起用され始めると、持ち前のパワフルな打撃でチームに貢献。特に8月に入ると22打数11安打で打率は5割。中身もここぞの勝負所で価値ある劇弾を含む4本塁打・14打点と文句なしの活躍を見せている。

 本来であれば3年前の本塁打王・メヒアが不調で登録抹消となったというピンチであるが、代わった山川が定位置を奪うような勢い。実はここにも辻によるチーム改革の一端が垣間見える。

 昨年までの西武なら、中村剛也とメヒアの主砲2人がクリーンナップに名を連ねるのが当然だった。しかし、新指揮官はこれを嫌う。共に稀代の長距離砲に違いはないが、2人揃って打率が低い“一発屋”では打線は繋がらない。そこで、今季は「5番・指名打者」の位置に栗山巧を起用。打線全体の意識変革を促した。

 犠牲フライでも内野ゴロでも、とにかく走者を還して得点を挙げる「つなぎの野球」を実践。推定年俸1600万円の25歳は、5億円×3年とも言われる大型契約を結んだ助っ人の穴を見事に埋めている。

1/2ページ

スポーツナビ 野球情報

Yahoo!ニュースからのお知らせ