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【フジロック総復習レポ・1日目】ゴリラズ、QOTSA、ザ・エックス・エックス、グループ魂など

8/8(火) 18:00配信

rockinon.com

2017年7月28日(金)~7月30日(日)に新潟県湯沢町苗場スキー場にて開催された「FUJI ROCK FESTIVAL '17」、rockinon.com編集部スタッフが実際に現場で目撃した内容をもとに、各日の主要なアクトをレポートしていく。

本日お届けするのはゴリラズがヘッドライナーを務めた1日目の様子。14時あたり、一時土砂降りの場面もあったが基本的に天候に恵まれた1日、まずはフジロック初登場のグループ魂から振り返っていきたい。

グリーン・ステージのオープナーとなったグループ魂、1曲目から“ペニスJAPAN”を披露し爽やかな苗場の朝を一気に彼ら色に染めていく。恒例のMCでは「女とはフジロックである。何故ならなかなかやらせてくれないから」と会場を沸かせた一幕も。ずっとフジロックに出たかったという彼らだが、笑いとショーマンシップに溢れたステージはここでも健在だった。

その後登場したのはラグンボーン・マン。
遠くからでもわかるその大きな身体がまず印象的なこのアクト、女性コーラス1人とバンドを引き連れての登場であった。
バンドセットは最小限ながらどっしりとした低音とブルージーなギター・ソロでラグンボーン・マンの歌声を引き立てる。
社会現象ともなった1stアルバムの楽曲を次々と歌い上げるが、ラップ、シャウトにメロウな低音と、その幅広い歌声と音楽性が広いグリーン・ステージであってもダイレクトに伝わってくる。
靄のかかった苗場に轟く大ヒット曲“Human”ではこの規格外のソウル・シンガーを目撃しようと詰めかけた観客から大きな歓声があがり、その期待以上のインパクトを残して去っていった。


ラグンボーン・マンのパフォーマンス後のレッドマーキーではエデンが登場。
DJセットやギターを操りつつのエデンのパフォーマンスは硬い音とエモーショナルな歌のアンバランスさから目が離せなくなる。
いつの間にかレッドマーキーの外は3日間で最大級の土砂降り、まるでシェルターの中にいるような特別な空間となった。
マイケル・ジャクソンの“Billie Jean”やアウトキャストの“Hey Ya!”のリミックスなども披露、新旧の楽曲が入り混じるパフォーマンスには曲ごとに観客から大きな拍手が起こっていた。

雨もすっかり上がったホワイト・ステージにはthe HIATUSが出演。フジロックには思い出が詰まっているという細美武士が楽しそうに「最高の1日」だと宣言、それほどこの日の彼らはそれぞれがこのステージを目一杯楽しんでいた。“Shimmer”のパフォーマンスでは観客からひときわ大きな歓声が上がる。“Insomnia”での絶唱がどこか明るく響き、ラスト1曲では“紺碧の夜に”を高らかに歌い上げ、ステージを降りていった。

ほぼ同時刻、グリーン・ステージにはRADWIMPSが。自身が観客であったというバンドからは2曲目から“前前前世”が飛び出す。ジャムセッションを織り交ぜつつ、“スパークル”や“おしゃかしゃま”など緩急をつけたセットリストでバンドの様々な側面をみせていく。“いいんですか?”で巻き起こった大合唱とハンドクラップが印象的だった。

5人のバンドを引き連れ、白シャツに刺繍の入った黒のジャケットをきたファーザー・ジョン・ミスティがフィールド・オブ・ヘブンに登場。新アルバム『ピュア・コメディ』の1曲目“pure comedy”からステージが始まり、続いて同アルバムの曲順通りに3曲を演奏。
アルバムでみせたシニカルな世界観を役者のように演じきる彼のパフォーマンスは夕暮れ時であったことも相まって感情的でありつつ、そして異様に完成度の高いものであった。


日の落ちかけたホワイト・ステージには黒い衣装をまとったキャットフィッシュ・アンド・ザ・ボトルメンが登場。少し金属質な歌声にマーシャルのアンプで歪んだギター、迫力あるリズム隊と、硬質かつ骨太なこれぞ「UKロック」が響く。ステージを目一杯使い、観客にかぶりつくように歌うボーカルには黄色い歓声も上がっていた。1stアルバムと2ndアルバムからバランスよく演奏していたのだが、2作目でぐんと垢抜けた音の変化もありありと伝わるステージだった。


キャットフィッシュ・アンド・ザ・ボトルメンからはうって変わって、少ない音数から音像が立ち上がるようなライブをみせるザ・エックス・エックスがグリーン・ステージに。
1stから3rdまで、バランスよく配置されたセットリストであったが、ジェイミーXXのソロ曲“Loud Places”でソリッドなDJプレイをみせる場面もあった。
観客が総立ちで拍手を送る姿に驚きとも感動ともいえる表情を見せるロミー・マドリー・クロフト、「後ろの方まで全員、ほんとうにありがとう。素晴らしいフェスね、みんな愛してるわ、またすぐに会いましょう」、そう言って“Angels”を静かに歌い上げ、3人が肩を組んでステージを降りていった。


すっかり日が落ちたレッドマーキーには当代随一の「エモい」声をきかせるサンファがバンド・セットを日本初披露。
白が基調のシンプルなステージながらダブルキーボードにドラム、ドラムパット、しかも全員がポジションをくるくる変えながら演奏するという編成がカラフル。
ドレイクとコラボした“4422”や代表曲“ Blood On Me”がすんだ電子音と生のドラム、サンファの楽器のような声がにより再構築され、観客を熱狂させた。

ホワイト・ステージのトリはクイーンズ・オブ・ザ・ストーン・エイジが堂々たるステージをみせる。QOTSA名義での来日はなんと2003年以降初、ついに実現したフジロックでのパフォーマンスはジョシュ・オムが踊りだすほどメンバーのテンションが高く、そして彼らが築き上げてきたロックの真髄を見せつけるものだった。
1曲目の“You Think I Ain't Worth a Dollar, but I Feel Like a Millionaire”からラストの“A Song for the Dead”まで圧倒的な盛り上がりをみせたのだが、中盤“Feel Good Hit of the Summer”と真裏で演奏中のゴリラズ“Clint Eastwood”のマッシュアップを披露、観客の度肝を抜いた。

そしてグリーン・ステージにはヘッドライナーのゴリラズが登場、日本では17年ぶりとなるステージだ。以前はステージに幕が貼られ、その背後にバンドが隠れて演奏していた、なんてこともあったが、今回のステージには何の細工もない。
常にアニメーションがゆれるメインビジョンを背負って、時にはエフェクトがかかったマイクを通して苦しそうにもがいてみせ、時にはピアニカやショルダーキーボードを披露、時には客席まで降りていくデーモン・アルバーンのパフォーマンスからはその肉体性が生々しく伝わってくる。
“Strobelite”ではペバン・エヴェレット、“Sex Murder Party”ではジェイミー・プリンシプル、ゼブラ・カッツの2人がサプライズで登場し、観客からは大きな歓声があがった。
「今」のゴリラズを目撃してしまったことに興奮せざるを得ない1時間半のステージだった。

rockinon.com(ロッキング・オン ドットコム)

最終更新:8/8(火) 18:00
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