ここから本文です

広小路の活気伝える 野町の安藤芳園堂で展示会

8/8(火) 1:05配信

北國新聞社

 明治から昭和30年代にかけての野町広小路(金沢市)の活気を伝える展示会が7日、広小路に面した「安藤芳園堂ビルヂング」(野町1丁目)で始まった。周辺住民に出品を呼び掛けたところ、古い写真や老舗の看板、住民でつくる相互扶助組織「講」の集金箱などが集まった。4月に完成したビルのお披露目を兼ねた催しで、訪れた地元住民は展示を眺めながら往時のにぎわいの復活を願った。

 展示はビルのオーナーである安藤薬局と、設計を手掛けたE.N.N/金沢R不動産が企画し、2階の空きテナントで開かれた。

 大正中頃の写真には、木造2階、石置き屋根の薬局の建物が写っている。犀川大橋方面から現在の国道157号を写した1933(昭和8)年の写真には、北國銀行野町支店などの洋風建築や市電が写り、当時の活気を伝える。

 昭和30年代の撮影とみられる写真では、金沢百万石まつりの百万石行列が通りを練り、町家の2階に鈴なりになった子どもたちの姿が見て取れる。

 明治期のチラシ「引札」や、加賀藩御用達の薬の名を記した大看板、「野町一丁目二十日講」で使われた「金五銭」と書かれた木製の集金箱なども並んだ。2、3階で入居者を募集しているテナントの内装提案書も見ることができる。

 安藤薬局の店主安藤謙治さん(69)は、北陸新幹線開業後、にし茶屋街と「忍者寺」の間に位置する広小路を歩く人は徐々に増えているとし、「個性あるビルが建ち、魅力的な店が増えていけば活気が出てくるはずだ」と期待を寄せた。

 ビルでは展示のほか、11日まで「野町広小路の灯(あか)り」(北國新聞社後援)と銘打ってさまざまな催しを企画している。期間中は毎日、夕暮れからビルにイルミネーションをともし、10日は前金沢市長の山出保さんらをゲストに迎えて「野町のこれから」を考えるトークイベントを実施する。

北國新聞社

最終更新:8/8(火) 1:05
北國新聞社