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苫小牧高専の澤田名誉教授 モンゴル政府から叙勲

8/8(火) 16:09配信

苫小牧民報

 モンゴル工業技術大学付属モンゴル工業高等専門学校(モンゴル高専)の学生や教授陣に、日本の高度な土木工学技術を伝え、モンゴルの教育・技術水準の向上や日蒙協力の推進に貢献したとして、苫小牧工業高等専門学校(黒川一哉校長)の澤田知之名誉教授(69)が、同国政府から「ナイラムダル(友好)勲章」を受けた。澤田名誉教授は「個人ではなく、高専全体の取り組みに与えられたもの」と謙虚だ。

 澤田名誉教授は、構造工学、耐震工学などの土木・建設分野が専門で、現在は苫高専の非常勤講師として教壇に立っている。日本の高専を卒業したモンゴル人らでつくる「モンゴルに日本式高専を創る支援の会」が主宰する教員派遣事業に澤田名誉教授が協力。2014年度から今年6月まで計7回訪蒙し、寒冷地の土木技術を伝えた。

 日本の高専は座学と実習の両輪で授業を行うが、モンゴル高専では実験機材を扱える職員が不足しており、寒冷地に適した土木技術を学ぶための十分な実習環境が整っていないのが実情。澤田名誉教授は日本から提供した万能試験機による鉄筋コンクリート圧縮試験や鉄筋の引っ張り実験などを通じて、理論と実験の両面から学べるよう丁寧な講義を重ねてきた。「頭で理解するだけでなく、汚れにまみれながら技術を習得することが大切」と、教育の質の向上に貢献した。

 こうした地道な教育活動がモンゴル政府に評価され、6月23日、同国から「ナイラムダル勲章」を受章。7月18日には駐日モンゴル大使館でソドブジャムツ・フレルバータル駐日モンゴル国特命全権大使から授勲証とメダルを贈られた。

 モンゴルは道路や水道などのインフラが整っていないため、社会基盤整備を担う土木技術者育成のニーズは高い。8回目の渡蒙を9月中旬に控えた澤田名誉教授は「優秀な技術者が育ち、日蒙の学術交流が深まっていくのはうれしい」と語った。

苫小牧民報

最終更新:8/8(火) 16:09
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