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セントルイス連銀総裁:金利は現行維持が適切-物価目標の達成不透明

8/8(火) 2:36配信

Bloomberg

米セントルイス連銀のブラード総裁は、「予想外に低い」物価データはインフレ率が当局目標の2%に向けて順調に上昇しない可能性があることを示唆しているとし、政策金利は現行水準で維持すべきだとの考えを示した。

総裁は7日、テネシー州ナシュビルで講演。事前に配布された原稿によれば、「最近のインフレデータは予想外に下向きで、米国のインフレ率が確実に目標に戻るという見方に疑問を生じさせる」とし、「現行の政策金利水準は短期的に引き続き適切となる可能性が高い」と続けた。

インフレ目標の基準となる個人消費支出(PCE)価格指数は6月、前年比1.4%上昇に伸びが鈍化した。PCE価格指数は2月に同2.2%上昇したが、その後4カ月連続で伸び率が低下してきた。

ブラード総裁は予想外に低いインフレ率について、世界的に軟調な商品価格が影響している可能性が高いと指摘。また低失業がインフレ率上昇に寄与するという一般的な見方に同意せず、両者の間に関連性はほとんどないと指摘した。

総裁は「米国で失業率がさらに大幅に低下しても、インフレへの効果は小さなものにとどまる可能性が高い」と指摘した。

米経済については2007-09年のリセッション(景気後退)後に始まった2%の成長軌道にあるようだとした一方、世界の成長は上向いてきているとの認識を示した。その上で、こうした状況が今年見られるドルの軟化につながっていると指摘した。

総裁は「ドルの価値は2017年に下落した。明るさを増す欧州の成長見通しや、欧州中央銀行(ECB)がタカ派姿勢をやや強めていることが影響している」と述べた。

原題:Fed’s Bullard Says Low Inflation Warrants Keeping Rates on Hold(抜粋)

Steve Matthews

最終更新:8/8(火) 2:36
Bloomberg