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バンガード、MiFID2後の株式リサーチ自前で負担へ-年5.5億円

8/8(火) 14:24配信

Bloomberg

米資産運用会社バンガード・グループは、欧州連合(EU)の新規制の下で資産運用会社に銀行などが無料でリサーチを提供することが禁止された後、銀行などから購入する株式リサーチの費用を自前で支払い、欧州のファンドの投資家にコストを転嫁しない方針だ。

新たな規制の下で、ファンド運営会社はアナリストリサーチの費用を支払うか、情報開示が可能になるよう手数料の動向を把握できる口座を開設する必要が出てくる。バンガードの決定を先に伝えたファイナンシャル・ニュースによれば、欧州の大手ファンド会社は、両方のアプローチを選択している。

バンガードの欧州広報責任者キャロライン・ハンコック氏は7日の電子メールで、「それらのリサーチ費用は運用管理費用の中から支払われることで、バンガードの損益計算書(P&L)に吸収される」と説明。関連コストが年間500万ドル(約5億5300万円)を下回ると見積もっていることを明らかにした。

MiFID2とは-QuickTake

来年1月に施行されるEUの金融・資本市場の包括的な規制、第2次金融商品市場指令(MiFID2)の下では、透明性の改善などを目指し、資産運用会社が銀行などに支払う取引手数料と銀行側の投資リサーチ費用を切り離すことが義務付けられる。ファンドの運営会社はリサーチのための予算を確保し、チーム間で割り当てることになり、データの必要性やそれぞれのファンドにその情報がもたらす価値がこれまでよりも厳しく精査されると予想される。

バンガードは4兆4000億ドル相当の資産を運用しているが、この中には米国以外の資産3000億ドル余りが含まれる。

原題:Vanguard to Pay for Stock Research Under MiFID Regulations (1)(抜粋)

Charles Stein

最終更新:8/8(火) 14:24
Bloomberg