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成田空港、スーツケースごと入れる「デザイントイレ」 20年までに11カ所

8/9(水) 14:48配信

Aviation Wire

 成田国際空港会社(NAA)は8月9日、リニューアルを進めている旅客用トイレの供用を開始した。2020年までに11カ所で刷新する、大きな手荷物を持ち込むことができる個室を設置した「デザイントイレ」のうち、2カ所をオープンした。

【デザイントイレ構内図】

◆スーツケースごと入れる個室

 供用を開始したのは、第2ターミナル本館1階到着ロビーと、3階の免税店エリア「ナリタ5番街」の2カ所。このうち到着ロビーのトイレは、カートのまま入れる個室を入り口付近に設置した。内部の個室は大きなスーツケースを持ったままでも利用できるようにしたほか、入り口からはどの個室が空いているかが見渡せるようにした。

 手洗い場は2カ所用意し、手を洗うだけの人と身だしなみを整えたい人用を分別することで、利用客動線の分散化を図る。またオストメイト用流しやおむつ交換台、フィッティングボードなど、これまで多機能トイレにのみ設置していた機能を導入した個室も設置。多機能トイレの機能分散を図り、混雑解消を目指す。

 個室は配管を変更し、便器をリニューアル。個室数は減少したが1つひとつを拡大し、ゆったりした作りにした。今回供用を開始した到着ロビーの場合、和式便器2カ所、洋式6カ所の計8カ所あった男性用個室を7カ所に減らし、すべてを洋式に変更。女性用は11カ所(和式2カ所、洋式9カ所)から10カ所とし、すべてを洋式にした。

◆すべてを洋式、温水洗浄便座に

 NAAは今後、第1ターミナルと第2ターミナルの旅客用トイレすべてに温水洗浄便座を導入し、和式を洋式に切り替える。また、壁や天井などの内装を変更する。

 第3ターミナルを含めたすべてのトイレに、誰にでも使い勝手がいい「ユニバーサルデザイン(UD)」を導入する。UD化により、トイレの場所や男女別の区別を音声で知らせる「音声案内装置」や、室内で発生した緊急事態を光で知らせる「フラッシュライト」、個室内には体を支えるための「L型手すり」を導入する。

 第2ターミナルでは旅客用トイレ66カ所のうち、今回供用を開始した2カ所を含めた5カ所をデザイントイレとする。デザイントイレ以外の通常トイレを含め、第2ターミナルでは2018年9月までの工事完了を予定する。

 第1ターミナルは68カ所中6カ所をデザイントイレとする。第3ターミナルの13カ所はデザイントイレとせず、UD化のみを実施。それぞれ2020年3月までの工事完了を目指す。

 NAAは2015年4月、第2ターミナルとサテライトを結ぶ連絡通路内に、乗り継ぎ客などを対象としたくつろぎスペース「NARITA SKY LOUNGE 和(わ)」を新設。TOTO(5332)と協力し、日本のトイレの良さを体感してもらうコーナー「GALLERY TOTO」を設置している。

Yusuke KOHASE

最終更新:8/9(水) 14:48
Aviation Wire