ここから本文です

“萌酒”最後のサミット 秋葉原で13日

8/9(水) 4:00配信

茨城新聞クロスアイ

萌(もえ)酒を集めたイベント「萌酒サミット×SAKE祭り」が13日、東京都千代田区外神田3丁目のベルサール秋葉原で開かれる。各地の萌酒を一堂に集めた場をつくりたいと始まり、8回目を迎える今年が最後の開催となる。手探りで一から始めたイベントは、今や3万人を集客するまでに成長。企画や運営を担ってきた結城市の酒販売グループ「飛夢」の市村尚輝社長(33)は「萌酒を認識してもらえた。ここまでやってきて、ファンには感謝しかない」と話している。


萌酒は、美少女キャラクターのイラストをラベルなどに使ったお酒。お酒は日本酒やリキュールなどそれぞれで、キャラクターのイメージに合った味に仕立てられていることが多い。

イベント開催は、同社が自社で萌酒を手掛けたことがきっかけ。各地で同様の酒は販売されていたものの、一堂に集めた場がなかったことから、市村社長が同業者らに呼び掛け実行委員会を結成。“オタク文化の聖地”と言われる秋葉原で2010年10月に初めて開催して以来、毎年続けてきた。

会場では主に関東地方の萌酒が販売されるほか、試飲ができる。キャラクターのコスプレ姿の販売員が萌酒をPRするなど、会場はにぎわいを見せてきた。初回の来場者は約3千人だったが、今や3万人を超えるまでになった。人気店には開場前から列ができる盛況ぶりだ。

来場者の中心は30、40代で、リピーターや外国人も多い。市村社長は「萌酒をきっかけに日本酒が好きになり、詳しくなる人も少なくない。初めて来る(別の)人にお薦めの萌酒をアドバイスするほど」と新たな広がりに驚きを見せる。

意外な交流も生まれた。同社が東日本大震災で被災し店舗が半壊した時は、サミットの参加者が被害を知り、駆け付けてくれた。遠くは広島県から手伝いに訪れ、総勢40人で片付けに取り掛かった。同人誌即売会のコミックマーケット(コミケ)に誘われ、出展ブースを出したこともあった。

最後の開催について、市村社長は「萌酒が認知され存在感も出てきた。当初の目的は達成された」と理由を挙げる。「惜しまれて終わりにしたい。サミットは終わるが、これからも萌酒をよろしくと言いたい」と話している。

萌酒サミットは13日午後1~8時まで。約30種類の萌酒が楽しめるほか、SAKE祭りでは地酒も扱う。入場無料だが試飲には有料カップの購入が必要。 (平野有紀)

茨城新聞社