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重視する点明確に 高齢者の住まい選びのポイント

8/9(水) 11:11配信

神戸新聞NEXT

 高齢者の住まい選びの際のポイントなどを紹介するイベント「高齢者のための快適な住まいさがしin兵庫 2017」がこのほど、神戸市中央区のザ・マーカススクエア神戸であった。住み替えを検討している高齢者らに参考にしてもらうため、神戸新聞社が主催した。約180人が参加し、兵庫県職員や終活の専門家から、住まいの種類やそれぞれの特徴について話を聞いた。(貝原加奈)


 最初に、一般社団法人「終活カウンセラー協会」(本部・東京都)の賀集一弥理事(45)が登壇。「終活とは -縁起でもない時代から迷惑をかけたくない時代へ」と題し、終活の心構えについて話した。

 1人暮らしの高齢者が増える中、「家族に迷惑をかけまいと終活する人が増えている」とした上で、「子どもに墓守をさせたくない」と海への散骨を希望し、残された家族が困った事例を紹介。「自分が希望しても家族が望んでいない場合も多い。終活を家族とのコミュニケーションのきっかけにして、相談しながら決めてほしい」と呼び掛けた。

 兵庫県介護保険課の岡田英樹課長(51)は、高齢者の住まいの種類と違いについて説明。おおむね60歳以上であれば、介護認定なしで入れる施設のうち、選択肢の多い「有料老人ホーム」と「サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)」について詳しく話した。

 有料老人ホームについて、「県内で一番多いのは、特浴室や機能訓練室など、特別養護老人ホーム並みの設備や人的配置のある介護付きの住宅で、7割を占めている」と岡田さん。残る3割のほとんどは、食事の提供▽洗濯・掃除▽入浴・排せつ・食事の介護▽健康管理-のうち最低一つのサービスを整えた住宅型有料老人ホームだ。自立した人向けの健康型は全国的にはほとんどないという。

 一方、高齢者住まい法に基づくサ高住は、安否確認と生活相談のサービスを受けることができ、近年、増加している。県内約300カ所あるサ高住のほとんどが、食事の提供など住宅型の有料老人ホームと変わらないサービスを提供する。ただ、介護サービスを追加していくと思いの外、高額になることがあり、注意が必要だ。

 二つの住まいの違いについて会場から質問が寄せられると、岡田さんは「有料老人ホームは入居一時金が数百万~億単位で必要だが、サ高住は敷金相当。月額の料金も、サ高住は約10万~20万円、有料老人ホームは約15万~40万と異なる」と回答。賀集さんが「同じ賃貸住宅でも比較的安いアパートから高級なマンションがある。そうイメージすると分かりやすいのでは」とかみ砕いて説明した。

 住まい選びの際の注意点について、岡田さんは、入居後のトラブルを防ぐため、入居前に重要事項説明書をよく読むことや、現地で事業者の話をじっくり聞くことの重要性を強調した。「何を基準にして選ぶのかをはっきりさせておくことが何より大切。立地か、介護サービスか、予算か。正解はそれぞれ違う」と賀集さん。2人は「家族と一緒に見て回り、後悔のない判断を」と締めくくった。

最終更新:8/9(水) 11:14
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