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<全国高校野球>久保田172球粘投 チーム一丸 援護実らず

8/9(水) 8:14配信

@S[アットエス] by 静岡新聞SBS

 投手戦のち乱打戦、そして再び投手戦へ。試合の展開は序盤、中盤、終盤でめまぐるしく入れ替わった。必死で食らいつき、取られても取り返す。藤枝明誠ナインの思いは一つ。「(久保田)蒼布を勝利投手にしたい」だった。

 主戦久保田は序盤は直球とスライダー、チェンジアップを制球良く内外角に投げ分け、3回を無失点と上々の立ち上がりだった。しかし中盤、ボール球を見極められ、甘い球を痛打された。

 捕手服部は「コースは気にせず真ん中低めに、甘い球と見せかけて打たせていこう」と方針転換。久保田は「点を取られても味方が取り返してくれたので辛抱強く投げられた」と粘投を続けた。

 延長十一回2死一、二塁の場面で2番打者に投じた172球目は真ん中低めのチェンジアップ。「自信のある球で勝負した」と服部。久保田は「腕を振ったが落ち切らなかった」。打球は中堅常盤の頭上を越え、敗戦が決まった。

 「蒼布がいなかったら甲子園に来られなかった」と常盤。久保田が高校日本代表候補に挙がり、代表に選出されるためにもチームは一丸になった。だからこそ、エースの粘投を勝利に結びつけられず悔しさが募った。

 光岡監督は「劣勢の中、積極的にバットを振り、無失策。打撃も守りも実力を発揮した」と、力を出し切った選手をねぎらった。先発で唯一の2年、遊撃西村は「この負けを忘れず、次につなげていく」と前を向いた。

静岡新聞社