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九州北部豪雨1カ月 復旧阻む流木を撤去 龍ケ崎の企業貢献 茨城

8/9(水) 7:55配信

産経新聞

 「激甚災害」に指定された九州北部豪雨から1カ月余り。被害を拡大させた理由の一つに、大量の「流木」の発生がある。国土交通省九州地方整備局によると、「山林」由来の流木発生量が全体の6割以上を占めたという。過去最大規模といわれる流木の運搬から破砕までの災害復旧に貢献した企業が龍ケ崎市にある。来年、創業60年を迎える建設機械メーカーの「諸岡」だ。

 「茨城の県南地域はもともと地盤が軟らかく、湿地帯が多い。建設業の現場で『こんな機械があれば作業が楽にできる』というのが発想の原点。運搬車の走行用ベルトをゴム製にすることで、ぬかるみでもスピーディーに作業を進めることができる」と諸岡正美社長(58)は胸を張る。

 6年前の東日本大震災でも、同社の運搬車は被災地の復旧・復興で真価を発揮したが、今回は山間部から発生した大量の流木が復旧の足止めになった。

 「被害の大きかった日田(大分県)は全国でも林業が盛んな地域。山が根こそぎ削られて流木が出ただけでなく、間引きされた木材の一部が撤去されずに残っていたことも被害を大きくした。全国の山間部ではダムに流れ込んだ『ダムの流木』は社会問題になっており、放置された間伐材の処理は今後さらに問題になるだろう」と諸岡社長は危惧する。

 同社の特長は、流木を運搬するだけでなく、破砕機(クラッシャー)で3~5センチ大のチップにして減容化、資源やエネルギーとして再生産する点にある。企業理念の一つに「道なき未知を切り拓く…」がある。「災害の多い国で社会に役立つこと。ものづくりの企業として、そんな精神を忘れずに挑戦を続けていきたい」。約160人の社員を率いるトップは謙虚に語った。

最終更新:8/9(水) 7:55
産経新聞