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復興願う苗木、石巻へ 淡路景観園芸学校が現地の種育成、9月里帰り 兵庫

8/9(水) 7:55配信

産経新聞

 東日本大震災で津波被害を受けた宮城県石巻市で建設中の「石巻南浜津波復興祈念公園」に、県立淡路景観園芸学校(淡路市野島常盤)が石巻市で採取した種から育ててきた苗木約280本を「里帰り」させる。震災復興のシンボルとなる同公園の森で、9月23日に第1回植樹式を行う。

 同公園は津波と火災で約400人が犠牲となった同市沿岸部の南浜地区に国、県、市が整備。約38・8ヘクタールの敷地に「追悼の広場」のほか、計20万本の木を市民やボランティアが植樹して次世代につなぐ「復興の森」づくりを目指している。今年3月に着工し、平成33年3月に完成予定。

 兵庫県立大はともに震災被災地にある公立大学として連携事業を行っている宮城大から、被災地で森を作る活動を行っている市民グループへの支援の要請を受けた。県立大大学院緑環境景観マネジメント研究科教授で、淡路景観園芸学校でも指導している平田富士男教授らが平成26年10月から石巻市で「森づくりボランティア育成講座」を開催。市民とともに現地の高台にある森からクヌギ、カツラ、ヤマモミジなどの樹木の種を採取し、持ち帰った種を同校や協力を要請した県立尼崎の森中央緑地(尼崎市扇町)で育ててきた。

 3年近くが経過し、植木鉢に植えられた種は数十センチに育っており、クロマツ約140本、コナラ約140本を石巻市に里帰りさせ、市民グループらと植樹することになった。平田教授は「苗木を買って植えるのではなく地元の森から種を取って育てて、森を作る。年々成長していくこれらの樹木は被災地の皆さんを勇気づけていくと思います」と話している。

最終更新:8/9(水) 7:55
産経新聞