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飯舘村、大阪大と連携協定 放射線を学ぶ場に 福島

8/9(水) 7:55配信

産経新聞

 東京電力福島第1原発事故の被害で全村避難し、今年3月に避難指示の大半が解除となった飯舘村と大阪大学が8日、連携協定を締結した。大阪大の学生が村を訪れ、放射線の測定や放射能災害に関する研修を行う。飯舘村が大学と協定を結ぶのは福島大に続き2例目。大阪大は大阪府外の自治体と協定を結ぶのは初めて。

 大阪大は、事故直後の平成23年5月ごろから同大核物理研究センターなどが中心となって福島県内の放射線量の測定を行い、その際に飯舘村も測定。その後も継続的に調査を行ってきた。

 放射線に関する不確かな情報が多い中で、学生に自分の目で現場を見て正しい判断をしてもらいたいと、昨年からは学生11人も村内を訪れ、田畑や森林の放射線量の測定を行った。今後も継続的に学生が村を訪れて研修を行う予定。

 飯舘村の菅野典雄村長は「飯舘村を勉強の場として活用してもらい、日本の将来のためにしっかりとした考えの人が育つよう協力したい」と話した。

 大阪大核物理研究センターの中野貴志センター長は「教育をするだけではなく復興にも役立てて次世代に繋がる関係を深めていきたい」と述べた。

 大阪大の谷畑勇夫特任教授は「普段はできない教育の場として継続的に若い人を育てていこうと昨年から始まった。(卒業生は)官庁に入る人も多く、現場の知識を持った人が重要な部署で活躍してほしい」と話した。

 今年は9月6日から10日まで公募で集まった大阪大の学生18人と宮城県の尚絅学院大の学生3人が村を訪れて放射線についての基礎を学んだり、実際に土壌の測定を行ったりするほか、住民との交流会も行う。

最終更新:8/9(水) 7:55
産経新聞