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米朝対立で緊張高まる朝鮮半島情勢 韓国は影薄く

8/9(水) 15:18配信

聯合ニュース

【ソウル聯合ニュース】米国のトランプ大統領が「炎と怒りに直面する」という強い表現で北朝鮮をけん制する一方、北朝鮮は米軍基地のあるグアム周辺を「包囲射撃する作戦」を検討中と威嚇し、朝鮮半島情勢を巡り一気に緊張が高まっている。にもかかわらず、当事国である韓国ができることは限られており、政府は苦悩を深めている。

 北朝鮮が、自らの指導部を精密攻撃できる米軍戦略爆撃機などの拠点となる米領グアムを名指しし、弾道ミサイルでの攻撃を検討中と威嚇したことに対し、韓国政府はひとまず北朝鮮の新たな挑発の動きをつかもうと腐心している。

 統一部の白泰鉉(ペク・テヒョン)報道官は9日の定例会見で、「韓米情報当局は北の追加挑発に備え動向を鋭意注視している」と述べた。また、北朝鮮の言及を「南北関係発展の役に立たない」と批判した。

 北朝鮮による先月の2回の大陸間弾道ミサイル(ICBM)級ミサイル発射を受け、米国で「先制攻撃」や「予防戦争」が取り沙汰されることが増えたが、韓国政府は国際社会の北朝鮮への制裁強化に足並みをそろえながらも、南北対話のドアを開いておく方針を崩していない。

 文在寅(ムン・ジェイン)大統領は7日のトランプ大統領との電話会談で、「今は(北朝鮮と)対話する局面ではない」としながらも、北朝鮮に提案した赤十字会談と軍事当局者会談は「人道的措置であり緊張緩和のための措置」だと説明し、理解を求めた。

 だが、南北関係の回復を目指す韓国の会談提案に北朝鮮は全く反応しておらず、韓国政府ができるのは事実上、待つことだけだ。

 加えて、北朝鮮は核問題を米朝間の問題だとして韓国を排除する姿勢を露骨に示しており、米国も6月末の韓米首脳会談では韓国の主導的役割を支持したものの、北朝鮮が7月末にICBM級ミサイルの2度目の発射に踏み切るとにわかに制裁強化へと傾いた。

 政府は、ほとんど何もできない現状に苦慮している様子だ。文大統領は先月11日の閣議で、「私たちが痛感すべきことは、私たちにとって最も差し迫った朝鮮半島の問題にもかかわらず、現実的に私たちに解決する力も合意を導き出す力もないという事実だ」と吐露した。

 政府の当局者は「制裁を並行しつつ、対話局面に向かえるよう努力しているが、難しい状況だ」と認め、「北に提示することはしており、できるのは淡々と待つことだ」と話した。

最終更新:8/9(水) 15:51
聯合ニュース

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