ここから本文です

「ICBM保有は自衛的選択だ」 北朝鮮が反論書面

8/9(水) 13:45配信

朝日新聞デジタル

 マニラを訪問中の北朝鮮の李容浩(リヨンホ)外相は9日朝、核・ミサイル開発を続ける北朝鮮に「重大な懸念」を表明した東南アジア諸国連合(ASEAN)地域フォーラム(ARF)の議長声明に反論する書面を発表した。李外相を団長とする外交団が現地で記者団に配布した。

 ARF議長声明は8日夜発表され、北朝鮮に弾道ミサイルなどの開発を禁じた国連安全保障理事会の決議を完全に順守するよう求めた。これに対し、北朝鮮側は、核兵器や大陸間弾道ミサイル(ICBM)の保有は「我が国を狙った米国の現実的な核の脅威に対する正々堂々たる自衛的な選択だ」と批判。「米国の敵視政策と核の脅威が清算されない限り、核と弾道ミサイル(の開発断念)を交渉のテーブルに載せることはない」と主張した。

 「米国のために朝鮮半島で残酷な戦乱を経験した私たちにとって、国家防衛のための強力な戦争抑止力(核抑止力)は必須不可欠の選択だ」との論理も展開し、今後も核・ミサイル開発を続けていくとした。

 ARFは北朝鮮が参加して安全保障問題を話し合う数少ない国際会議。北朝鮮と伝統的に友好関係を築いてきたASEAN諸国が中心メンバーだが、ICBM発射強行によって北朝鮮の孤立が鮮明になっていた。(マニラ=武田肇)

朝日新聞社