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<外国人観光客>あなたはなぜヒロシマに? 小学生が取材

8/9(水) 12:20配信

毎日新聞

 「僕の勉強に協力してくれませんか。なぜ広島に来たのですか」。6日に平和記念式典が開かれた広島市中区の平和記念公園で、スケッチブック片手に外国人観光客にインタビューして回る少年がいた。兵庫県宝塚市の市立山手台小学校6年、向井和(のどか)さん(11)。被爆者との交流をきっかけに思いついたといい、「多くの外国人が広島に良い印象を持ち、平和について考えてくれていると知ってうれしかった」と振り返った。

 向井さんは一家で親交があった被爆者の新見博三さん(78)=広島市中区=から手紙で「あなたにとって平和とは何ですか」と尋ねられて返信に困り、昨年の夏休みに周りの大人たち100人に同じ質問をして回った。長崎市の田上富久市長や、広島に原爆を落とした米軍爆撃機「エノラ・ゲイ」のパイロットと面会した被爆者の近藤紘子さん(72)=兵庫県三木市=にも体当たりで取材。自由研究にまとめた。

 今年は7月に宝塚市であった近藤さんの講演で「米国人は相当な覚悟を持って広島や長崎に来ているはず」と話しているのを聞き、「実際に確かめたい」と考えたという。6日は11カ国から来た9~61歳の外国人観光客25人に取材。質問項目を書いたスケッチブックを渡して広島に来た理由と感想などを書き込んでもらい、お礼に折り鶴をプレゼントした。

 ある米国人は広島に来た理由を「式典に出てみたかった。ネバダ州にある核実験博物館と原爆資料館の展示を比べてみたかった」と回答し、「重く、悲しい。人々が核兵器を二度と使わないよう学んでほしい」と感想を寄せた。一方で「質問には答えられない」と言う人もおり、向井さんは「平和について話すことは、人によっては難しいことなんだ」と感じたという。今後、回答をまとめて夏休みの自由研究として発表するつもりだ。【山田尚弘】

最終更新:8/9(水) 14:25
毎日新聞