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タカ・バンデン、来日初の10勝到達 「まだ通過点」

8/9(水) 23:12配信

朝日新聞デジタル

(9日、ソフトバンク3―2ロッテ)

 前夜に今季ワーストの17失点を喫したチームの借りを返すとばかりの力投だった。海沿いの球場特有の体にまとわりつくような湿気が包むマウンドで、ソフトバンクのバンデンハークが7回2失点と粘り抜いた。

 序盤から持ち味の直球を軸に攻めた。3点の援護をもらった中盤はピンチの連続だったが、ここで崩れない。ナックルカーブとの緩急差を生かし、「我慢強い投球ができた」。無死三塁の場面を2度切り抜け、四、六回を最少失点でしのいだ。

 圧巻は七回。1死からサントスを154キロでバットに空を切らせ、田村を最速156キロで見逃しと2者連続奪三振。最後まで球威は衰えず、無四球、7奪三振と追加点は許さなかった。

 米国、韓国と渡り歩いてきた32歳。夏場の猛暑対策はばっちりだ。「日本の夏の湿度が高いのは分かっている」と意に介さない。登板する4~5日前から十分な水分補給とともに、発汗で失われる塩分を多めに摂取して体調を管理する。

 来日した2015年は9勝。昨年は故障などもあって7勝止まり。今季は開幕から先発の柱として、来日3年目で初の2桁となる10勝目に到達した。「うれしいけど、まだ通過点。シーズンが終わったときに優勝できるように頑張りたい」。工藤監督も「安心して見ていられた。頼りにしている」とうなった113球。適応力抜群の助っ人右腕が、首位返り咲きを狙うチームを支えている。(甲斐弘史)

朝日新聞社