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民生委員らがつくった「ほっこり食堂」1周年 食事前に学習支援も(東京・八王子)

8/9(水) 9:48配信

福祉新聞

 「こんにちは!」。汗をふきふき子どもたちがこども食堂「ほっこり食堂」(東京都八王子市)に集まって来た。通常は毎月第2・第4月曜日、午後5時から8時までだが、7月24日は開店1周年を記念して午後3時に店開きした。

 食堂を始めたのは同市の民生委員で主任児童委員有志8人で作った「ほっこり家族」(大矢久美子代表、61)の仲間たち。日々の活動で、きちんとご飯を食べていない子や独りぼっちで食べている子がいるなど、「気になる課題」を抱えていた。なぜだろうかと話し合った。

 大矢さんは子どもたちのために無料の「さんすう教室」を開いており、ここでも「子どもの居場所が少ない」「もっと大人との出会いが必要」と痛感していたことから、「自分たちでもできることをやろう」「まず、子どもや大人がみんなでワイワイしながらおいしくご飯を食べる場所づくりをしよう」と一致した。

 開店に至るまでには苦労もあった。肝心の場所が確保できず、断念しかけた時に、どこからか話を聞いた市民が空き家となっていた一軒家を無料提供してくれた。食材は近隣からや、「フードバンク多摩」「フードバンク八王子」「フードバンク笑顔」、野菜作りをしている(株)アーバンファーム八王子などが協力を申し出てくれた。昨年7月11日、「ほっとしてにっこり」できる場所だからと「ほっこり食堂」と命名、開店の運びとなった。

 子どもから大人まで誰でも利用でき、高校生までは無料、大人は300円。開店2時間前から学習支援も行っている。この1年間の来場者数は1000人に上った。ボランティアも増えつつある。

 大矢さんは「将来、この子たちが私たちの歳になって、他人の子どものために行動できる人になってくれたらうれしい」とバトンをつなぐことにも期待を寄せる。

 「ほっこり食堂」は近く、市内にある高尾山学園(不登校の児童・生徒を専門に受け入れる公立小中学校、黒沢正明校長)に出前をする。

 同市には市民や学生グループなど主体は異なる「こども食堂・だれでも食堂」が7カ所ある。市(子どものしあわせ課)も「八王子食堂ネットワーク」作りや周知に力を入れ始めており、今秋には新たに3~4カ所開店する予定だ。

最終更新:8/9(水) 9:48
福祉新聞