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販路拡大にシャーベット氷製氷機、今秋導入 宮城県漁協石巻地区支所

8/9(水) 14:32配信

石巻かほく メディア猫の目

 宮城県漁協石巻地区支所は今秋、海水と真水からシャーベット状にした氷を作る製氷機を導入する。魚の鮮度を維持し、商品価値を高めるのが目的。

 販売代理店によると、通常の氷水と比べて魚体をむらなく早く冷やせるため、効率よく鮮魚を締め魚体を傷付けずに輸送できるという。

 田代島周辺で水揚げした魚に使い、販路拡大などの活路を探る。

 製氷機は冷熱技研(長崎市)が製造し、販売代理店ガイアシステム(神戸市)が扱っている。

 ガイアシステムは石巻市渡波にデモ機を設置。6月から1カ月半かけて検証を行った。田代島周辺の刺し網や定置網などで漁獲されたヒラメ、カレイ、サケ、マスなどを、石巻地区支所の組合員が海水シャーベット氷に浸し、発泡スチロールに詰めて48時間後、東京や名古屋市、関西方面の飲食店に届けた。

 ガイアシステムによると、シャーベット氷は氷水と比べて魚との接着面積が狭いため、冷却に時間が掛からず、傷も付けない。魚を0~零下2度に保つことができ、食中毒防止や低温熟成効果でおいしくする。魚をさばいた飲食店主らの評価も高かったという。

 製氷機は、岸壁からポンプでくみ上げ滅菌処理した海水7割と水道水3割を使用。海水を使う分、真水よりランニングコストは削減できるという。担当者は「石巻から全国に流通ネットワークを構築させたい」と説明した。

 先日、組合員を対象にしたセミナーが石巻市渡波の県漁協石巻地区支所であった。組合員ら10人が参加。狐崎漁港に水揚げされたサバを、氷水と海水シャーベット氷(零下1.8度)に入れて保管し、35時間後の見た目や鮮度などを確認した。

 参加者からは「海水氷が保存に良いのは分かっていたが、予想以上の鮮度」「贈り物に使う時に便利」という感想があった。

 石巻地区支所は10月末に導入予定。事務所近くに設置する。「製氷機の費用が魚の値段に反映されればうれしい。販路を広げたい」と期待した。

 海水シャーベット氷の製氷機は、石巻魚市場や八戸市魚市場のほか、一部漁船に備えられている。

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